
REPORTER 6
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環境フィールド工学専攻 |
[PROFILE] |
REPORT1
海の「砕波」を通じた
気体輸送の評価に取り組む。
ビーチに立って海の波を眺めると、沖から来た波がビーチに近づくにつれて白波を立てて崩れる現象を観察することができます。この現象は「砕波」と呼ばれ、水中の流れが急速に乱されるとともに、海中に大量の気泡が混入します。これらの物理プロセスを経て大気から海中に酸素や二酸化炭素などの気体が輸送され、沿岸域の生態系に大きな影響を与えています。私の研究では、この砕波を通じた気体輸送の評価に取り組んでいます。
REPORT2
砕波のメカニズムを再現できる
数値モデルの開発。
大気から海中への気体輸送においては、砕波ジェットの水面への突入によって生じる大量の気泡群が大きな役割を果たしています。そこで、砕波による気泡の生成からその後の運動までを再現することのできる数値モデルの開発を行っています。また、気泡径などの気泡の特性量と気体輸送量の関係を明らかにするために、画像計測によって気泡周りの溶存気体濃度分布を取得する方法を開発し、様々な条件下における気泡からの気体輸送速度を測定しています。
REPORT3
気体輸送モデルの構築で、
沿岸域の環境保護に貢献。
最終的な目標は砕波の力学機構に基づいた大気-海洋間の気体輸送モデルの構築です。現在、地球規模の気象変動を経由した異常海象の増加、海水温変化、海水の酸性化を背景に、沿岸生態系の劣化が危惧されています。本研究は、国際的な要請でもある沿岸環境評価の基礎モデルの確立に大きく寄与することができると考えています。研究を通して、地球上で最も豊かな生態系を形成している沿岸域の環境保護に貢献したいと願っています。
REPORT4
仲間との飲み会も国内外の
学会も、どちらも楽しんで。
私の研究室ではよく飲み会が開催されます。飲み会は先生方も一緒に盛り上がってくださり、大変楽しい雰囲気です。また大学院に入ってからは、国内外の学会に参加させていただく機会が多くなりました。学会は自分の研究をほかの研究者に知ってもらえる絶好の機会です。学会では他大学の学生や研究者と直接交流することができ、大きな刺激を受けることができます。知らない土地に行ってその土地の名物を食べるのも楽しみの一つです。
REPORTER 1
応用物理学専攻
計測情報論研究室
修士課程2年
鈴木 雅人REPORTER 3
量子理工学専攻
プラズマ数理工学研究室
修士課程2年
大久保 愛美REPORTER 5
空間性能システム専攻
都市計画研究室
修士課程2年
林 大樹
REPORTER 2
総合化学院 総合化学専攻
化学システム工学研究室
博士後期課程2年
今野 大輝REPORTER 4
人間機械システムデザイン専攻
マイクロ・ナノメカニクス研究室
修士課程2年
杉本 恵REPORTER 6
環境フィールド工学専攻
沿岸海洋工学研究室
博士後期課程2年
新井田 靖郎