特集1 ーこれがわたしの研究室ー

REPORTER 1

早坂 知士

応用物理学専攻
計測情報論研究室
修士課程2年

鈴木 雅人 Masato Suzuki

[PROFILE]
◎出身地/北海道札幌市
◎趣味/音楽鑑賞、美術鑑賞

REPORT1
まったく新しいレーザー光源を
作り出す研究。

 私は現在「光渦(ひかりうず)」と呼ばれる新しいレーザー光源を作り出す研究をしています。学部生のときに受講した光物理学で勉強した内容が自分の性に合っていると感じて、レーザーを研究したいと思いました。また、レーザーは物理関係の分野だけではなく化学や生物学の分野でも用いられ、産業界でも精密計測やレーザー加工など様々な用途で用いられていることから将来性がある分野だと感じたこともレーザーを研究したいと思った理由です。

REPORT2
高強度の「光渦」を
ある時間間隔ごとに発生させる。

 身近にあるレーザーポインターなどから出てくる従来のレーザー光と、光渦と呼ばれるレーザー光の違いは、「等位相面」です。等位相面とは光を波として考えたときに波の山がどこにあるかを表す面のことです。光渦はこの等位相面が螺旋状になっており、レーザーポインターなどから出てくるレーザー光とは本質的に違う新しいレーザー光です。私は、高強度の光渦をある時間間隔ごとに発生させるにはどうすればよいかを研究しています。

REPORT3
光渦パルスを金属などの
レーザー加工に応用する。

 高強度の光渦をある時間間隔ごとに発生させてできた光渦のことを「光渦パルス」と呼びます。この光渦パルスは、様々な可能性を秘めています。例えば、光渦パルスを金属に照射すると、金属の上に滑らかで鋭い微小な針を作ることができます。これはレーザー加工への応用として現在期待されています。他にも大容量高速通信への応用が考えられています。私の研究はそれらの未来の技術への基礎を成すものです。

REPORT4
貴重な経験となった
アメリカでのインターンシップ。

 2011年9月から5ヶ月間、米国のライス大学の研究インターンシップに参加していました。インターンシップに行くまでは海外での生活が想像できなかったので不安だらけでしたが、ライス大学は環境が良く、徐々に慣れることができました。インターンシップで出会った人やアメリカの食べ物、休日に旅行した街、日本とは違った日常の生活習慣や文化など、どれをとっても非常に貴重な経験となりました。


  • 早坂 知士REPORTER 1
    応用物理学専攻
    計測情報論研究室
    修士課程2年
    鈴木 雅人
  • 池田 隼REPORTER 3
    量子理工学専攻
    プラズマ数理工学研究室
    修士課程2年
    大久保 愛美
  • 羽深 昭REPORTER 5
    空間性能システム専攻
    都市計画研究室
    修士課程2年
    林 大樹
  • 清兼 直哉REPORTER 2
    総合化学院 総合化学専攻
    化学システム工学研究室
    博士後期課程2年
    今野 大輝
  • 田中 真悟REPORTER 4
    人間機械システムデザイン専攻
    マイクロ・ナノメカニクス研究室
    修士課程2年
    杉本 恵
  • 大友 涼子REPORTER 6
    環境フィールド工学専攻
    沿岸海洋工学研究室
    博士後期課程2年
    新井田 靖郎