鶴田 研二 平成21年度学士卒業 / Kenji TSURUTA

  • 就職先:兵庫県
鶴田研二

研究テーマ

バイオフィルム形成に及ぼすF特異的バクテリオファージの影響

研究概要

近年、大腸菌が有する接合線毛(F-pili)による菌体間の相互作用が、バイオフィルム形成に大きく関与することが報告されている。これは、バイオフィルム形成の際に細菌がF-piliによって互いに吸着、接合を行うことで、その構造をより強固なものとするためであると考えられているが、このF-piliに特異的に吸着する繊維状のバクテリオファージが存在する。バイオフィルムに関わる研究が多数報告されているものの、その中でバクテリオファージを扱った研究報告はほとん どなされていない。本研究ではF特異的ファージがバイオフィルム形成に及ぼす影響について調べ、その動態について解析することを目的とする。

主な受賞歴
2011年12月 平成22年度水系研究室修士論文中間発表会 優秀発表賞(2位)
学術論文
  1. Exposure of conjugative plasmid carrying Escherichia coli biofilms to male-specific bacteriophages
    May, T., Tsuruta, K., and Okabe, S.
    The ISME Journal, 2011, 5(4), 771-775.
学会発表
  1. Localization of male-specific bacteriophage within Escherichia coli biofilms
    Tsuruta, K.,T. May and S. Okabe
    第26回日本微生物生態学会、つくば、2010年11月24日〜26日
  2. バイオフィルム形成に及ぼすF特異的バクテリオファージの影響
    鶴田研二,Thithiwat May,岡部聡
    第25回日本微生物生態学会、広島、2009年11月21〜23日
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