大腸菌におけるrelEトキシン感受性に影響を与える因子の同定
環境中の微生物は単独で浮遊して存在することは稀であり、多くは石や植物などの固体表面に付着して、バイオフィルムと呼ばれる複雑な集団を形成して存在している。近年、このバイオフィルム形成に密接に関連するメカニズムとして、細菌のプログラム細胞死(programmed cell death ; PCD)の一つであるトキシン‐アンチトキシン(T-A)システムが注目されているが、細胞死に関わる環境因子については未だ不明の状態である。そこで、T-Aシステムのうち比較的良く知られたRelBEに着目し、大腸菌relE発現系を用いた様々な条件下での発育性について検討した。
2011年6月 | 第45回日本水環境学会年会 優秀発表特別賞(クリタ賞) |
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