特集 03
新しい時代をCFRPとともに切り拓く Pioneering a new world with CFRP

軽くて強い驚愕の新材料CFRPの応用分野を広げたい
人間機械システムデザイン専攻 変形制御学研究室 修士課程2年
久嶋 拓也
軽くて強い夢の材料
炭素繊維強化複合材(CFRP)とは、髪の毛の10分の1ほどの細さの炭素繊維を樹脂(プラスチック)で固めた材料です。金属よりも軽くて強いため、飛行機やスポーツカーをはじめ幅広い分野で利用されています。しかしその設計方法は複雑で、まだ研究段階に留まっているものが多いです。そこで私は、ミシンのような仕組みで炭素繊維を縫い合わせるファイバー縫付機(TCWM)を活用して、より高い強度を引き出す設計方法の実用化を目指しています。
新しい材料のものづくり
CFRPに初めて触れたとき、見かけによらずその圧倒的な強度に驚愕しました。「ものづくりを通じて社会に貢献したい」と考えていた私にとって、この材料だ!と感じた瞬間でした。研究を始めてからは金属や木材では当たり前だったことが通じずに苦悩することもありますが、その分新たな発見や画期的なアイデアが多く潜んでいます。まだ誰も知らない世界を覗くことができるのが、CFRPを扱う研究の醍醐味だと感じています。
