
REPORTER 6
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環境循環システム専攻 |
[PROFILE] |
REPORT1 まずはそれぞれ研究テーマをご紹介
身近なセメント系に関する
諸現象のメカニズムを解明。
セメント系は身近で欠かすことのできない材料ですが、大小様々な複数の鉱物が高濃度に存在し、水と反応して硬化するなど、実はパラメータが多く、非常に複雑な系であります。私の所属する研究室ではセメント系の科学的な解析手法の確立、モデル化を通じて、セメント系で生じる諸現象のメカニズムの解明を目指しています。私は、現象の奥に潜む本質的な原理の解明という点に惹かれ、セメントペーストの粘性発現のモデル化に取り組んでいます。
REPORT2 具体的にはこんな研究をする日々です
コンクリートの粘性を左右する
セメントペーストの研究。
コンクリートの粘性は、骨材間に存在するセメントペースト部の粘性に大きく依存します。セメントペーストは、広い分布を持つ粒子が高濃度に存在し、それらが粒子間力によって凝集することで、複雑な流動挙動を示すと考えられています。私は粒子がフラクタルに凝集する点に着目し、ナノスケールで生じる粒子間力、メゾスケールの凝集構造形成、マクロスケールでの粘性発現を数理的に関連づけた粘性予測モデルの開発を行なっています。
REPORT3 実用化の可能性など研究がめざすもの
超高強度コンクリートの普及と
様々な分野への応用を。
超高強度コンクリートでは、強度の増加に伴いセメント量が増加するため、粘性の制御が最も重要な課題の一つです。本研究により粘性発現のメカニズムを解明することで、その粘性を制御する手法が開発できれば、将来的には超高強度コンクリートの普及に貢献すると考えられます。さらに、高濃度の粒子分散系の粘性予測モデルの応用として、セラミックスや塗装、食品などの分野に至るまで、粘性制御の要請は多く存在しています。
REPORT4 研究室の外ではこんなワタシです
国際学会への参加を通して、
旅行が好きになりました。
国内外の学会での発表、海外からの留学生や研究生との交流を通じて、発表の経験や学術的な刺激はもちろんのこと、異なる文化や歴史、雰囲気を感じることができ、良い経験をさせていただきました。これをきっかけに研究室外でも旅行に行くようになり、積極的に異なる視点や幅広い考え方を取り入れるように心がけています。また、現地の綺麗な景色や美味しい食べ物などの楽しみは、気持をリフレッシュさせてくれます。
REPORTER 1
総合化学院 総合化学専攻
反応有機化学研究室
修士課程2年
布施 ちあきREPORTER 3
エネルギー環境システム専攻
原子力安全工学研究室
修士課程2年
中田 順也REPORTER 5
空間システム専攻
空間構造性能学研究室
修士課程2年
及川 雄太
REPORTER 2
総合化学院 総合化学専攻
固体反応化学研究室
修士課程2年
渡辺 雄介REPORTER 4
機械宇宙工学専攻
流体力学研究室
修士課程2年
今 美沙紀REPORTER 6
環境循環システム専攻
資源循環材料学研究室
博士後期課程3年
後藤 卓