
REPORTER 4
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機械宇宙工学専攻 |
[PROFILE] |
REPORT1 まずはそれぞれ研究テーマをご紹介
分子レベルで解析することで、
流体のふるまいを評価。
私は、液体や気体などの「流体」を分子レベルで解析をするという研究をしています。例えば、蒸発・凝縮の際に分子は複雑な動きをしており、目に見えるスケールで扱うことが出来ません。そのため、私たちの目に見えるスケールの問題に適用することが必要となります。このように、目に見えない分子スケールで流体を解析することにより、目に見える流体のふるまいを評価出来ることに興味を持ち、この研究テーマを選びました。
REPORT2 具体的にはこんな研究をする日々です
液体・気体両方の分子を
扱うことが可能な方法を採用。
蒸発・凝縮の問題を扱うために、気体分子の動きを統計的に解析する方法が取られてきましたが、液体を扱うことが出来ないため、蒸発・凝縮によりどれだけのエネルギーが輸送されるか?という工学上重要な問題も完全には解明されていません。私の研究は、液体・気体両方の分子を扱える方法を用いて、蒸発・凝縮によるエネルギーなどの輸送量の評価や、蒸発・凝縮特有の現象である逆温度勾配についての知見を得ることを目的としています。
REPORT3 実用化の可能性など研究がめざすもの
より信頼性の高い液体燃料
ロケットエンジンの設計。
液体燃料ロケットエンジンのように、高圧で運転される燃焼機関の燃焼室では、燃料や酸化剤が超臨界状態となっています。従来、超臨界状態にある流体は近似的に気体として扱われていましたが、私が現在行っている分子スケールで相変化を扱う手法が応用できると考えています。その結果、超臨界状態にある物質の物理的な特性や、輸送量についての新たな知見を得て、より信頼性の高い液体燃料ロケットエンジンの設計が可能になると期待されます。
REPORT4 研究室の外ではこんなワタシです
多彩な分野の人との交流で、
楽しく視野を広げています。
研究以外では、出身校のOG会や同期会に積極的に参加しています。色々な分野の人との交流は、視野を広げてくれるだけでなく、自分も頑張ろうという気持ちにさせてくれます。また、多くの同期が社会に出て自立している中で、私がこのような恵まれた環境で研究をすることが出来るのは、家族の応援があってこそだと思っています。まだ親孝行と言えるようなことは出来ませんが、休日は出来るだけ家族と過ごす時間を大事にするよう心がけています。
REPORTER 1
総合化学院 総合化学専攻
反応有機化学研究室
修士課程2年
布施 ちあきREPORTER 3
エネルギー環境システム専攻
原子力安全工学研究室
修士課程2年
中田 順也REPORTER 5
空間システム専攻
空間構造性能学研究室
修士課程2年
及川 雄太
REPORTER 2
総合化学院 総合化学専攻
固体反応化学研究室
修士課程2年
渡辺 雄介REPORTER 4
機械宇宙工学専攻
流体力学研究室
修士課程2年
今 美沙紀REPORTER 6
環境循環システム専攻
資源循環材料学研究室
博士後期課程3年
後藤 卓