大学院生特集1

REPORTER 4

山口 孝幸

量子理工学専攻
量子放射線科学研究室
修士課程1年

山口 孝幸 Takayuki Yamaguchi

[PROFILE]
◎出身地/京都府向日市
◎趣味/スポーツ観戦

REPORT1
土壌中に存在する放射性核種を用いて
環境の変化を調べる研究

 私の所属する研究室では放射線に関係する研究を行っています。主に2つのテーマがあり、1つは放射線を物質に照射することで生じる現象についての研究で、もう1つは土壌中に存在する放射性核種(放射線を放出する物質)を用いて土壌環境の変化を明らかにしていく研究です。私は後者の研究を行っています。このテーマを選んだ理由としては、原子力発電に伴って発生する放射性廃棄物など環境への影響について興味があったからです。

図1 量子放射線科学研究室のポスター

REPORT2
人が関与していない森林土壌中の
鉛の分布や影響について調査

 放射性核種には有名なものとしてウランやラドンなどがありますが、私は放射性核種のうち鉛(Pb)を対象として研究を行っています。実験の流れとしては、さまざまな場所の土壌を採取し、その土壌中の鉛含量を測定するというものです。土壌において鉛がどのような分布を示すかを明らかにするため、人があまり関与していない森林土壌で採取しています。また、採取した土壌に塩酸など酸を加えることで酸に溶出しやすい鉛の割合についての実験も行っています。

図2 土壌採取(スロベニア)

REPORT3
有害物質でもある鉛を土壌から回収し
再利用に役立てるために

 私が目指すものとしては、土壌中における鉛の分布の確認およびそれを決定付ける原因を明らかにすることです。そして将来的には、他の元素の結果と照らし合わせ土壌中における環境変化について考察ができればと考えています。また、有害物質でもある鉛の除去は環境問題の一つであるので、植物を用いた鉛の固定化および回収した鉛の再利用などにも役立てていけると良いと思っています。

図3 土壌中における環境変化

REPORT4
テニスサークルの仲間たちと
有意義なキャンパスライフを送っています

 友人に誘われたのがきっかけで大学1年のときからテニスサークル「レッセフェール」に所属しています。このサークルでは気の合う仲間に恵まれ、道内旅行や冬季のスノーボードなど地元京都に住んでいるとなかなかできないことも経験でき、6年間の大学生活が有意義なものになりました。現在、卒業のための論文を書いており忙しくはなってきましたが、残りの大学生活を悔いの残らないものにしたいと思います。

図4 サークル夏合宿


  • 鍜治 怜奈REPORTER 1
    応用物理学専攻
    半導体量子工学研究室
    博士後期課程2年
    鍜治 怜奈
  • 片山 恭平REPORTER 3
    人間機械システムデザイン専攻
    ロボティクス・ダイナミクス研究室
    修士課程1年
    片山 恭平
  • 重藤 迪子REPORTER 5
    建築都市空間デザイン専攻
    都市防災学研究室
    修士課程2年
    重藤 迪子
  • 小山 瞬REPORTER 2
    総合化学専攻
    界面電子化学研究室
    博士後期課程2年
    小山 瞬
  • 山口 孝幸REPORTER 4
    量子理工学専攻
    量子放射線科学研究室
    修士課程1年
    山口 孝幸
  • 木村 善一郎REPORTER 6
    環境創生工学専攻
    水質変換工学研究室
    博士後期課程1年
    木村 善一郎