大学院生特集1

Four Lives 02

二宮 暢子

環境創生工学専攻
サニテーション工学研究室
修士課程2年

二宮 暢子 Nobuko Ninomiya

[PROFILE]
◎出身地/北海道札幌市
◎趣味/ジョグ、旅行(願望)

研究編
バイオトイレの尿を
電気的に処理

実験の様子
実験の様子
 私は水を使わないバイオトイレ(旭山動物園にあります)で、糞便と尿を分けて処理する前提での尿の処理について研究しています。卒業研究では、「尿の中に含まれる医薬品を電気にかけて処理をしよう」というテーマに取り組みました。研究では、本物の尿は使わないので実験室は全く尿臭くありません。私の研究室は膜を使った下水処理チームと配水管を使わない廃水処理系チームに分かれています。メンバーは留学生5人(男4女1)、男10人、女5人(工学部の研究室では珍しく多い)で構成されています。インターナショナルな雰囲気でとても仲良しです。美瑛ヘルシーマラソン、小樽の海、勝毎花火大会などみんなでどこかへ行くことがしばしばありますが強制はまったくないのでとても楽です。
 私がこの研究室に決めた理由は水関係に興味があったので水を扱っている研究室であることと、自由な雰囲気でした。部活をやっているので研究室での時間の縛りがないこともポイントでした。研究室選びは1年間もしくは3年間大半の時間を過ごす場所なので重要だと思います。これから決めようとしている人は、やりたいことも大事ですが、雰囲気も見て決めることをお勧めします。

研究室のみんなと
研究室のみんなと
医薬品を電気にかけたときの色の変化
医薬品を電気にかけたときの色の変化

生活編
インターンシップは
海外長期がおすすめ

 私は、森と湖の国フィンランドのTAMKという大学に夏休みを利用して1ヶ月間インターンシップに行きました。TAMKではバイオトイレのコンポストと尿から作った肥料を用いて土と作物の安全性を研究しました。1ヶ月という期間は実験をするのに十分な時間とはいえませんでした。海外に行くことを考えている人はできる限り長く行った方が絶対に良いです。
 インターンシップ中は、タンペレというヘルシンキの次に大きな学生の街に滞在しました。そこでの生活は初めてのことばかりでした。フィンランド人の友達とその友達と3人でルームシェアして住み、街中はフィンランド語のみ。友達と一緒に住んでいなかったらかなり苦労していたと思います。もし海外に行くことを考えている人は“友達がいる国”がベターだと思います。1人ですべてを開拓していくのもいい経験だと思いますが、その街や生活に早く慣れて楽しむには友達がいることが一番です。工学研究科はCEEDが渡航と滞在の支援をしてくれるので是非チャレンジしてみてください。

ルームメイト・チューターと
ルームメイト・チューターと


ある一日のスケジュール
ある一日のスケジュール
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新入生の皆さんへ 学部時代よりも時間に余裕がなくなると思いますが、時間を作って自分の好きなことを2年間でやりつくした方が良いです。学生だからできることを思いっきりやって北海道を楽しんでください!
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