先輩・卒業生の声

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北海道大学工学部環境工学コースを卒業した先輩、共に学ぶ在校生たちの活躍の軌跡を紹介しています。 在校生および、本コースの入学を希望する学生方のために良きアドバイスとなることを期待しています。

卒業生の声
University of California, Davis Department of Civil and Environmental Engineering 小田切光典|平成17年3月修士修了
小田切 私は本コース修了後、民間企業勤務を経て、アメリカの大学院博士課程に在籍しています。
北大の先生方のご協力のお陰で、この留学は実現しました。現在、イギリス及びインドの大学の様々な分野(公衆衛生学、疫学、獣医学、昆虫学など)の専門家とともにインド農村部のトイレ導入効果を多角的に評価するプロジェクトに携わっています。私自身は下痢を引き起こす原因となる糞便による飲料水汚染経路の把握、トイレ導入による下痢リスク低減効果を評価しています。
水環境の改善を通じ世界の人々の健康と生活の向上に貢献できるように、アメリカ・インドで修行中です。

 

株式会社東芝 松代武士|平成9年3月修士修了

水のワールドカップへようこそ

松代写真-1 私が入社してまもない1998年、ドーハの悲劇を乗り越え、はじめて日本がワールドカップに出場しました。結果はご存知の通り、そのときは世界との力の差を感じる機会だったかもしれません。
それから15年、今や日本選手は世界のビッグクラブで活躍し、ワールドカップやオリンピックでは堂々と世界と渡り合うまでになりました。
私は、衛生工学科(現衛生環境コース)を専攻し、現在、一企業人として新たな水研究所を軌道に乗せるため、シンガポールに赴任しています。ここは世界中から水に関する技術、資金、企業、情報が集まっており、2年に1度開催されるSingapore International Water Weekは、まさに水のワールドカップと言っても過言ではありません。
幸運にもそんな舞台に立つことができた自分が、どこまで通用するのか、しないのか、日々未知の経験を積み重ね、これまで学んだ衛生環境工学をベースに世界と渡り合うための秘策を練っています。
プラチナ世代のみなさん、一緒に世界で勝負しませんか?

 

メタウォーター(株) 小川菜穂子|平成22年3月修士修了
2010年卒 小川写真 私は学生時代に、テレビで小さな子供が泥水を飲んでいる様子を見て衝撃を受けました。きれいな水が当たり前ではなく、様々な技術の進歩によって成り立っていることを知り、「環境工学コース」に進むことを決めました。
今は社会に出て、「浄水場の設計」を仕事としています。どのような水に対してどのような処理をするのか、そしてどのような設備を作るのかを計画する仕事です。この仕事のやりがいは、「自分が設計したものが形となり、人の役に立つ」ということです。将来は発展途上国のインフラ整備に関わり、多くの人に安全な水を届ける、ということを目標としています。
これから本コースを選択する学生の皆さん、北大の自然豊かな環境の中で、環境について学べることはとても誇らしいことです。是非、貪欲な探求心を持って多くのことを学んでください!

 

千代田化工建設 露原智央|平成22年3月修士修了
露原智央-2 私は今プラント建設会社で化学プラントのプロセス設計に携わっています。
普段はオフィスで計算や書類作成をしていますが、建設段階に入ると海外の現場に赴任し、現地の労働者を指揮することもあります。
北大では水処理膜に関する研究をしていました。設計に必要な工学の基礎知識は大学での勉強がベースとなっていますし、英語で研究発表をしていたことも今に活きています。
また、素人なりに自分で設計して組み上げた実験装置が動いた瞬間は感動があり、それが今の仕事選びにも繋がったのかなと感じています。
私は関東の出身ですが、北海道のキャンパスライフはとても素晴らしいものでした。
もしあなたが受験生で、迷っているのなら、ぜひ北大に来ることをおすすめします。そして、「北大環境工学コース」の同窓生としてどこかでお会いしましょう!

 

JFEエンジニアリング 渡辺江梨|平成23年3月修士修了
渡辺江梨-2 環境・インフラ事業に携わる技術者になることを目指して本コースに進学しました。
現在はエンジニアリング会社で、工業排水処理やゴミ焼却炉の排ガス処理の研究開発に従事し、実験室での基礎実験や実機プラントの性能検証を行っています。
日々の業務では、素早い適切な判断や新しい提案が求められるため、幅広い知識が必要です。工学の専門科目から環境概論まで大学時代の教科書や配布資料を見直すことはしばしばで、本コースで履修したあらゆる分野の知識が活きていることに驚きました。大学の研究で培われた忍耐力と、その先に得られた達成感は、今の社会人生活の糧になっています。

 

栗田工業 田中一平|平成23年3月修士修了
田中写真 私は「これからも価値が落ちないモノ」として“水”そして“水処理技術”について興味を持ち、本コースを専攻しました。
専攻後は、3年間であらゆる環境問題の基礎に触れ、残りの1年間で水処理における最先端の技術について研究を行いました。環境問題に関わる科学や世界の環境情勢に加え、研究者としての在り方や学問の学び方について、しっかりと学ぶ事ができました。
現在は水処理メーカーの技術部門に所属し、企業が製品を作る際に使う水を提供したり、企業から出る排水の処理について技術提案をしたりしています。本コースで培った知識や経験や考え方は、確実に毎日に活かされています。
日本という先進国の中で、最も大きな規模と歴史を持つ、環境工学を学べる場。それが本コースです。これからの世界の環境問題に立ち向かうのは、間違いなく私達なのです。そんな誇りと確信を得られる本コース、オススメします!

 

上田静|平成25年3月卒

編入生にとっても魅力的!

上田静_写真-2 私は高専時代に土木を専攻し、水環境に関する勉強もしました。その際に、環境問題に興味を持ち、もっと専門的に学びたいとの思いから環境工学コースに編入しました。
北海道大学の水環境研究は日本で最も歴史があり、水業界の偉人を数多く輩出しております。
また学部2年、3年次においては、水だけではなく、エネルギー、大気汚染、産業廃棄物の問題を学ぶことができ、環境問題全体にも興味を持っていた私にとって大変魅力ある授業ばかりでした。
是非、本コースに来て下さい。

 

吉村 岳|平成24年3月卒

環境問題と向き合ってみたい人や、世界をフィールドに活躍したい人にオススメ!

yoshimura 私は2年後期から本コースに配属され、大学院では水処理に関する研究をしています。
最初の志望理由は「何となく環境問題に興味があったから」程度のものでしたが、水・大気環境、エネルギー、廃棄物等幅広い分野を学び、本当の意味で環境問題と向き合うことができました。
また、グローバル志向が強く、留学生や海外の研究者との交流もあります。
環境問題と向き合ってみたい人や、世界をフィールドに活躍したい人にはオススメです。

 

中島 弘司|平成24年3月卒

環境悪化を未然に防ぐ環境工学

nakajima 環境保全について勉強したい!
そう思って私は衛生環境工学に入りました。
実際に、このコースで人間活動の中で出てしまうゴミや汚染された水、大気をいかにきれいにするのか、環境悪化を未然に防ぐ環境工学を学べました。
でも、このコースの魅力はそれだけじゃありません。それは「水」について学べたことです。
水は、人間を含め全ての生物に欠かせない資源です。人口増加、経済発展のなかで限りある水資源をいかに創出するのか、また、循環させるのかをこのコースでは学ぶことが出来ます。

 

武者 亮佑|平成24年3月卒

北海道のクリーンエネルギーの向上を目指して

musya 環境問題に関わる勉強をしたいと思い、私は当コースを選びました。
コース分属後に「衛生環境」についての幅広いジャンルの専門科目を学ぶ中で、私はエネルギーに関わる研究がしたいと思い、学部4年から「雪氷冷熱エネルギーの有効利用に関する研究」に携わっています。
北海道のクリーンエネルギー利用の向上にとって少しでも力になれるように、高効率で実用性の高い冷熱利用システムの提案に向け研究に取り組んでいます。

 

南沢 慶一|平成24年3月卒

全世界に貢献できる学問

minamisawa 私は「太陽光発電はCO2の排出がゼロでこれ以上ないクリーンなエネルギーなのになぜ導入が進まないのだろう」という疑問を中学時よりもっていました。その答えを知るためにはここだ!と思い当コース選びました。
環境工学コースで学ぶ中で、この疑問はもちろん、その他の環境問題の解決の難しさを学びました。
しかし難しいからこそ達成感を感じますし、何より全世界に貢献できる学問というやりがいも感じることができます。

 

草間 友花|平成24年3月卒

居住環境に多方面からアプローチできることが魅力

kusama 人が生きるためには様々な衛生管理が求められ、中でも居住環境は多くの分野で専門性が求められます。
温湿度、上下水道の設備を利用者にとって快適なものにすると同時に省エネルギー性を追求すること。また、大気と室内空気から人が有害な環境にさらされないことが求められています。
現在、高効率換気設備の研究をする中で機械設備、建築、室内空気質や気流感など、学ぶことは様々ですが、その専門性の幅広さがとても魅力的です。

 

田澤しおり|平成24年3月卒
tazawa for use 私は環境について勉強したいという漠然とした思いから、環境工学コースを選びました。 環境というキーワードの元で幅広い分野を扱っているのがこのコースの特徴であり、私は勉強をしていく中で水の分野に興味が湧きました。
そして今では水道水のカルキ臭を低減するため、日々研究に取り組んでいます。環境に興味がある人も、まだ何をしたいか定まってない人も、このコースに来て自分のやりたいことを見つけてみませんか?

 

中尾聡一|平成23年3月卒

環境問題と自分自身に向き合えるコースです

中尾聡一_写真-2 私は、自然豊かな北海道と、興味のあった環境分野に特化した本コースに惚れ、故郷大阪を離れ北海道大学に入学しました。
ここ3年間は活性炭を用いた水処理について研究してきましたが、専門知識はもちろん、考察する力・人前で話す力など社会人になっても役立つ力を身につけることができました。
今やどの企業団体にとっても環境の側面は欠かすことができません。
このコースで学ぶことでまだ将来自分のやりたい道が決まっていない人でも、きっと目標を見つけることができると思います。

 

小林希|平成23年3月卒

本物から最先端を学べる場

小林希_写真-2 環境問題への関心が高まっているためか、日本中の大学に「環境」と名の付く学科・コースが存在している。
しかし、ここは違う!何故なら、世界中の環境問題に対し第一線で活躍されている先生方から、その最先端を総合的に学ぶことが出来るからだ。
そして何よりも学生を育てようとしてくれる熱い雰囲気がある。
私自身、入学当初は全く想像もしなかった自分が、今ここにいると実感しているのだ!
さぁ、本コースで本物の技術者を目指そう!

 

井阪雅仁|平成23年3月卒

環境という切り口で世界と先端研究を学ぶ

井阪雅仁_写真-2 このコースの魅力の一つは、環境という切り口から世界を知ることができる点です。
世界の環境問題を学ぶと、環境問題がその国の政治や地域特性に深く結び付いていることに気づきます。だからこそ難しいし、学ぶ価値のある学問です。
もう一つは研究レベルが非常に高いことです。私は水道水に関する研究をしていますが、日々の実験や学会への参加でそれをひしひしと感じます。
世界に役立つ学問と最先端の研究、こんな充実した環境を逃す手はありませんよ!

 

 

在校生の声
環境社会工学科 環境工学コース 3年生

「命」を未来へつないでいく、環境問題解決のプロフェッショナルを目指して

みなさん、衛生環境工学を知っていますか?
衛生と聞いて何を思い浮かべましたか?トイレでしょうか?
なにもそれだけではないんです。衛生とは「生」を「衛る」という意味で、命を守る大切な学問です。
環境工学コースでは、環境問題解決のプロフェッショナルとして、世界中の「命」を未来へつないでいく担い手を目指すことができます。
環境問題の深刻化が叫ばれる昨今、今こそ私たち環境工学コースの人間が求められています。

 

環境社会工学科 環境工学コース 4年生

「環境を守りたい」その想いが夢への第一歩です!

taniuchi for use 環境を守りたいという、漠然とした気持ちを持っていた私にぴったりのコースでした。
環境工学は対象の幅がとても広い学問ですが、本コースではそれらを一通り学んだ後、じっくりと自分が興味のある研究分野を選ぶことができます。
私は本コースで学んだ分析化学の対象分野の広さに惹かれ、現在はリン酸マイクロセンサーの開発の研究をしています。
将来は、本コースで得た知識を活かし、地元北海道の環境に携わる職業に就くのが夢です。

 

環境社会工学科 環境工学コース 4年生

「生」を「衛(まも)」れる「人」になる為に

環境とは自分の周辺のことを指し、自然や社会のことを表しています。
衛生は、逆から読めば分かりますが「生」を「衛」ることを表しています。
「衞」るためには対象をよく理解しておく必要があります。工学において「衞」るものは「人」であり、それは自分の周辺に存在しており、自分もまた「人」です。
周辺についての理解が深まれば、自ずと自分への理解が深まっていきます。
環境工学コースはそんな風に学べる所だと思います。

 

 

 

パンフレット
 
パンフレット
ニュース
  • 本コースへの寄附のお願い
    本コースでは、「衛生工学・環境工学教育基金」を立ち上げました。
    新入試制度(フロンティア入試タイプII)により環境工学コースに入学した学生への奨学金給付、および学部教育用設備の更新や博士後期課程に在籍する学生への経済的支援などに有効に活用させていただきます。
  • 2024.1.8更新
    北島正章准教授(水質変換工学研究室)が、新型コロナウイルスの下水調査に関して、複数のテレビ番組、新聞等に登場しています。
  • 2023.07.28
    石井一英教授(循環共生システム研究室)が、株式会社クボタ様作成の『2050年未来会議「食料・水・環境」を本気で考える』(Newspicksのネット番組)に出演しました。
  • 2023.07.27
    北島正章准教授(水質変換工学研究室)らの研究グループが、下水中の新型コロナウイルス濃度が医療機関における感染者数の指標になることを証明し、本研究論文についてプレスリリースを行いました。
  • 2023.04.13
    石井一英教授(循環共生システム研究室)が、自然エネルギー財団のフォーラム「自然エネルギーと北海道・日本の未来:G7札幌気候・エネルギー・環境大臣会合に向けて」に出演しました。
  • ニュース一覧

    受賞
  • 2024.03.07
    阿久戸太陽君、安藤大将君、竹内智香さん、福士萌笑さん、山口耕平君(環境リスク工学研究室)が、水環境学会年会にてクリタ賞(阿久戸君、安藤君、竹内さん)、ライオン賞(福士さん、山口君)を受賞しました。
  • 2024.03.07
    髙井麻帆さん(水環境保全工学研究室)が、水環境学会年会にてクリタ賞を受賞しました。
  • 2024.03.07
    佐野航士君(水再生工学研究室)が、水環境学会年会にてクリタ賞を受賞しました。
  • 2024.03.07
    田村知暁君(水質変換工学研究室)が、水環境学会年会にてライオン賞を受賞しました。
  • 受賞一覧

    衛生工学・環境工学教育基金
     
    衛生工学シンポジウム