北大1年生のみなさんへ

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環境問題の主対象となる水・エネルギー・廃棄物・大気などの各論を学びます。これだけ広い環境問題領域を横断的かつ体系的に学べる教育機関は、国内外を見渡しても北海道大学環境工学コースだけです。各論の学習に先立ち、問題を工学的に取り扱うための道具となる基礎科目を厳選して2年次に開講しています。3年次からは環境問題各論の講義が始まるとともに実験が必修科目となっています。実験は、基礎分析手法の習得および環境問題各論で学んだ事象の体感を目的としています。各種演習科目を充実させているのもカリキュラムの特徴となっています。4年次の卒業研究では、環境問題を世界最先端の技術を応用して解決・解明するための研究手法を身につけます。プレゼンテーション能力、英語運用能力の重要性は我々の分野では特に高まっており、卒業研究ではこれらの能力向上を目的とした指導が行われます。

トップクラスの研究者に与えられる賞を多数受賞
日本学術振興会賞(平成19年度)

※平成18年度には2012年ノーベル医学生理学賞受賞の山中信弥教授が受賞している

環境省産学官連携功労者表彰(平成22年)
文部科学大臣表彰若手科学者賞(平成24年度)
国際水協会最優秀功労賞(平成20年)
最も権威ある競争的研究資金科学研究費補助金」の採択率が全国一位。
土木環境システムの「基盤研究S」採択数

全5件のうち、本コース2件、東大、東北大、福岡大 各1件。

土木環境システムの「若手研究A」採択数

全14件のうち、本コース5件、東大、鳥取大 各2件。

環境工学コースはこんな人におすすめ

環境問題の解決へより直接的に貢献したい、関わる仕事に就きたいと希望している人に最適なコースです。環境問題の研究では、広い分野の先端技術と知識を高度に統合する必要があります。知的好奇心の旺盛な人、異分野横断研究を推進する行動力のある人を歓迎します。行政他の立場で公共のために働きたいと願っている人。国際的に活躍してみたいという夢を持っている人。最先端の科学を応用した新技術を開発したいという熱意のある人。異分野・異文化の人々と積極的に交わり、環境問題の解決に新しい道筋をつける意欲のある人。新しい社会の枠組みを提案したいという「大志」を抱いている人。きっと、我々のコースで良い出会いが待っています。

就職率100%を誇る抜群の就職実績を実感しよう!
卒業後の進路

本コースにおいて学ぶ対象は広いため、卒業後の進路においても幅広い選択肢があります。卒業生は環境装置を作製する技術者、土木建設・設計事務所などの土木・建築者(環境施設・設備の計画・設計)、国家公務員・地方公務員など環境行政の担い手、大学や研究所などの教育・研究職、その他さまざまな業種で環境問題を解決する技術者として活躍しています。

卒業後の進路
4年生の進路
※平成23年度、コース卒業者の進路・就職先をまとめたもの。
主な就職先
公務員
・経済産業省 ・国土交通省 ・北海道庁 ・東京都
・環境省 ・厚生労働省 ・札幌市
民間企業
・東芝 ・竹中工務店
・東洋熱工業 ・旭化成
・高砂熱学工業 ・鹿島建設
・清水建設 ・オルガノ
・日立プラントテクノロジー ・トヨタ
・パナソニック ・応用地質
・日立製作所 ・富士電機
・NEC ・栗田工業
・NTTファシリティーズ など
卒業後の進路
4年生の就職状況
※平成23年度、修士課程修了者の進路・就職先をまとめたもの。
主な就職先
本コースでの学修で取得可能な資格
● 教育職員免許状(高校一種、工業・理科)
● 甲種消防設備士(受験資格)
● 二級建築士(受験資格)
● 木造建築士(受験資格)
● 1級建設機械施工管理技士(受験資格)
● 2級建設機械施工管理技士(受験資格)
● 1級土木施工管理技士(受験資格)
● 2級土木施工管理技士(受験資格)
● 1級建築施工管理技士(受験資格)
● 2級建築施工管理技士(受験資格)
● 1級管工事施工管理技士(受験資格)
● 2級管工事施工管理技士(受験資格)など
※資格の取得には指定科目の修得や卒業後に実務経験が必要な場合もあります。
本コースで学んだ在校生・卒業生の声
吉村
吉村 岳 修士 1年生
私は2年後期から本コースに配属され、大学院では水処理に関する研究をしています。 最初の志望理由は「何となく環境問題に興味があったから」程度のものでしたが、水・大気環境、エネルギー、廃棄物等幅広い分野を学び、本当の意味で環境問題と向き合うことができました。
2年生
環境社会工学科 環境工学コース 2年生
みなさん、衛生環境工学を知っていますか?
衛生と聞いて何を思い浮かべましたか?トイレでしょうか?
なにもそれだけではないんです。衛生とは「生」を「衛る」という意味で、命を守る大切な学問です。
教員からのメッセージ
松藤教授
松藤 敏彦 教授
お医者さんは,人間の体の仕組みを詳しく学び,専門的技術を身につけて病気を治します。環境の病気(問題)とは,様々な物質が水,大気,土壌などを汚染し,生態系や人間に影響を与えることです。対象を知らなければ,医者にはなれません。本コースで物質の移動・反応などの現象や生態系・ヒトへの影響(環境のしくみ),環境の分析・測定やデータ解析方法(診断),さまざまな問題に対応する技術(予防と対策)を学んで,社会に貢献できる専門家になってほしいと思います。
長野教授
長野 克則 教授
空気・水・熱。それは、生きていくのに一瞬たりとも欠かせないもの。これら生活に密着したものが我々の研究対象です。空気・水・熱の源は大地、海洋、大気、太陽であり、学びや研究のスケールは地球規模まで広がります。これが、本コースの最大の特徴です。私もこのコースの出身ですが、「地球の受容量は無限ではない」 ことを意識すること、それが教えの根源です。 地球と人間が共に健康で気持ちよく生きるために必要なことを互いに考え、学び合いましょう。
入試情報
高専生の方(編入状況)

環境工学コースでは編入試験を毎年実施しています。平成19年度は特別選抜(調査書、小論文、口頭試問による試験)を6月下旬に、一般選抜を8月下旬に実施しました(出願期間は特別選抜が5月下旬、一般選抜が7月中旬)。

衛生工学・環境工学の勉強に熱意を持つ学生の受験を待っています。募集要項に関しては学科のWebサイトをご覧ください。

高専専攻生の方

大学院修士課程から我々のグループで勉強・研究することができます。

大学院入学試験を受験してもらう必要がありますが、過去問等が公開されています(大学院工学研究科のページをご覧ください)ので準備をすることは難しくはありません。これまでに高専専攻科生の方の多くが優秀な成績で合格しています。

大学院では専門性の高い講義に加えて修士論文研究を行います。興味のある研究を見つけたら担当の先生に直接連絡を取ってみることをお勧めします。

他大学の方

大学院修士課程から我々のグループに参加することができます。大学院入学試験を受験してもらう必要がありますが、過去問等が公開されています(大学院工学研科のページをご覧ください)ので準備をすることは難しくはありません。

興味のある研究を見つけたら担当の先生に直接連絡を取ってみることをお勧めします。

文系の方へ

「数学が苦手だから」「物理は分からない」そんな理由で、文系を選択していませんか?本当にあなたがやりたいことは何ですか? 「環境問題」へのアプローチは様々なものがあり、文系に進んでも何らかの形で環境問題に関わることはできるでしょう。しかし、より直接的に技術者・研究者として貢献する方が喜びは大きいとは思いませんか。

残念ですが、技術者・研究者として活躍するためには、いわゆる理系科目は必須の道具になります。しかし、「今」あなたがこれらの科目を不得意であるとしても、これからもそうであるとは限りません。単に勉強をしていなかった、あるいは勉強の仕方を知らなかった、ということはないでしょうか。だとすれば、本当にもったいないことです。

「やりたいこと」のために数学や物理が必要であるならば、できるようになろうではないですか。文系から理系への転向はそれほど難しくありません、とりあえずトライをしてみませんか。数学や物理そのものの研究をする場合には特別な才能が求められるかもしれませんが、我々がまず必要なのは道具としての数学と物理です。コツコツと努力をすれば、きっとできるようになります。数学と物理が得意でも、文系を選択しますか?

環境問題解決に貢献できる人材になるためには、総合力が求められます。理系の知識・能力を持っている一方で文系のマインド・センスがあれば鬼に金棒です。今は文系の「ふり」をしているあなたが環境問題解決に最適任の人なのかもしれません。

パンフレット
 
パンフレット
ニュース
  • 本コースへの寄附のお願い
    本コースでは、「衛生工学・環境工学教育基金」を立ち上げました。
    新入試制度(フロンティア入試タイプII)により環境工学コースに入学した学生への奨学金給付、および学部教育用設備の更新や博士後期課程に在籍する学生への経済的支援などに有効に活用させていただきます。
  • 2025.02.12
    中島芽梨さん、佐藤久教授(水環境保全工学研究室)と、産業技術総合研究所、海洋研究開発機構、東北大学の研究グループが、メタン生成アーキアに寄生する超微小バクテリアの培養に成功した研究論文について、プレスリリースを行いました。
  • 2024.1.8更新
    北島正章准教授(水質変換工学研究室)が、新型コロナウイルスの下水調査に関して、複数のテレビ番組、新聞等に登場しています。
  • 2023.07.28
    石井一英教授(循環共生システム研究室)が、株式会社クボタ様作成の『2050年未来会議「食料・水・環境」を本気で考える』(Newspicksのネット番組)に出演しました。
  • 2023.07.27
    北島正章准教授(水質変換工学研究室)らの研究グループが、下水中の新型コロナウイルス濃度が医療機関における感染者数の指標になることを証明し、本研究論文についてプレスリリースを行いました。
  • ニュース一覧

    受賞
  • 2025.3.18
    浅川高志君、小崎華怜さん、平田蒼太朗君、福井健暉君、郷義基君、中川直樹君、山下颯斗君(環境リスク工学研究室)が、水環境学会年会にてクリタ賞(浅川君、小崎さん、平田君、福井君)、ライオン賞(郷君、中川君、山下君)を受賞しました。
  • 2025.3.18
    髙井麻帆さん(水環境保全工学研究室)が、水環境学会年会にてクリタ賞を受賞しました。
  • 2025.3.18
    水落望乃香さん(水再生工学研究室)が、水環境学会年会にてクリタ賞を受賞しました。
  • 2025.3.18
    池田澪さん、宇貫真布さん(水質変換工学研究室)が、水環境学会年会にてライオン賞を受賞しました。
  • 受賞一覧

    衛生工学・環境工学教育基金
     
    衛生工学シンポジウム