先輩・卒業生の声(インタビュー日:2020年1月)

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ヤンマー(株)石﨑 創

「環境工学コースでの学びは、後で効く!」

インタビュー

現在の仕事内容を教えてください。

ヤンマー株式会社 中央研究所 バイオイノベーションセンターにて研究開発に従事しています。ヤンマーといえば、トラクターやコンバインなど農業機械を製造する機械メーカーですが、園芸、遺伝育種、微生物などバイオテクノロジー分野の研究開発にも力を入れています。私は主に農業における微生物利活用技術の研究開発を行っており、特に共生微生物による植物機能の強化に取り組んでいます。

学業、部活動、サークル活動、アルバイト等、どの様な学生生活を送られていたのか教えて下さい。

学部時は北大美術部と北大交響楽団に、院進学以降は美術部のみ所属していました。サークル会館が閉まるまで、交響楽団の練習、油絵制作を行っていたため、学部時はアルバイトをしていませんでした。院進学以降は学内TA等をしていました。研究室配属以降、朝は論文の読み書き、考えをまとめる時間、昼食、夕食後は(眠気防止の運動として)実験をしていました。自炊の学生が多く、学生居室での喋りながらの昼食が楽しかったです。

環境工学コースで学んだ事や、経験したことで、印象に残っていること、今のお仕事に役立っていること、社会に出てから感じる重要性、等を教えて下さい。

時折思い出すのは、村尾先生が講義中に仰った「環境工学コースの内容は幅広いから、将来どのような専門性を求められても拒否感なく柔軟に対応できる」という言葉です。現在、専門外である農学に取り組んでおりますが、微生物工学や分析化学など、コースでの学びと重なる部分が多く、抵抗なく取り組めています。寧ろ、専門外のため独自の切り口で研究に取り組めており、専門分野外に飛び込むことも重要だと、社会に出て感じました。

学科・コース配属の際に環境工学コースを選んだ理由を教えてください。

環境問題に興味があり、ものづくりを通じて環境問題の緩和に貢献したかったため、環境衛生工学科を選択しました。入学後、石油など有限資源の枯渇にも興味を持ち、環境とエネルギーのどちらにも携わりたいと考えが固まりました。その時、環境工学コースのホームページにて、岡部先生が研究している「微生物燃料電池」を知り、「これだ!」と感じ、水質変換工学研究室に入るため、環境工学コースを選択しました。

環境工学コースの良さは何だと思いますか?

3番目の回答と重複しますが、幅広い内容を学べることだと思います。あくまで私の場合ですが、研究開発の推進には複数分野の知識を要します。その際、専門外でも拒否感なく取り組めるのは、環境工学コースでの幅広い学びが下地として活きているのではと感じます。また、環境工学コースの扱う「環境」は室内から地球規模、微生物からエコシステムと守備範囲が広く、日常の至るところで学びが活きることも長所に挙げられます。

後輩たちにメッセージをお願いします。

好奇心の赴くままに学び、そして遊んでほしいなと思います。昨今、あらゆる分野でイノベーションが求められており、その創出には、対象となる現場・現実・現物から得られる知見を重視し、柔軟な思考で試行錯誤を重ねることが近道だと、私は感じます。大学生活の4年間は学びと遊びに対して時間を大胆に使え、個性を尖らせる貴重な機会です。ぜひ五感をフル活用して自分なりの視点を身に着け、試行錯誤してほしいです。

パンフレット
 
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ニュース
  • 本コースへの寄附のお願い
    本コースでは、「衛生工学・環境工学教育基金」を立ち上げました。
    新入試制度(フロンティア入試タイプII)により環境工学コースに入学した学生への奨学金給付、および学部教育用設備の更新や博士後期課程に在籍する学生への経済的支援などに有効に活用させていただきます。
  • 2024.1.8更新
    北島正章准教授(水質変換工学研究室)が、新型コロナウイルスの下水調査に関して、複数のテレビ番組、新聞等に登場しています。
  • 2023.07.28
    石井一英教授(循環共生システム研究室)が、株式会社クボタ様作成の『2050年未来会議「食料・水・環境」を本気で考える』(Newspicksのネット番組)に出演しました。
  • 2023.07.27
    北島正章准教授(水質変換工学研究室)らの研究グループが、下水中の新型コロナウイルス濃度が医療機関における感染者数の指標になることを証明し、本研究論文についてプレスリリースを行いました。
  • 2023.04.13
    石井一英教授(循環共生システム研究室)が、自然エネルギー財団のフォーラム「自然エネルギーと北海道・日本の未来:G7札幌気候・エネルギー・環境大臣会合に向けて」に出演しました。
  • ニュース一覧

    受賞
  • 2024.03.07
    阿久戸太陽君、安藤大将君、竹内智香さん、福士萌笑さん、山口耕平君(環境リスク工学研究室)が、水環境学会年会にてクリタ賞(阿久戸君、安藤君、竹内さん)、ライオン賞(福士さん、山口君)を受賞しました。
  • 2024.03.07
    髙井麻帆さん(水環境保全工学研究室)が、水環境学会年会にてクリタ賞を受賞しました。
  • 2024.03.07
    佐野航士君(水再生工学研究室)が、水環境学会年会にてクリタ賞を受賞しました。
  • 2024.03.07
    田村知暁君(水質変換工学研究室)が、水環境学会年会にてライオン賞を受賞しました。
  • 受賞一覧

    衛生工学・環境工学教育基金
     
    衛生工学シンポジウム