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地震後も続く粘性土地盤の長期圧密沈下挙動の解明と構造物基礎への影響評価

2011年東北地方太平洋沖地震では、堆積年代の比較的若い沖積粘性土層において地震後の沈下現象の観測事例が報告されています。同様の現象は2007年の新潟県中越沖地震でも観測されており、柏崎平野の沖積粘性土地盤では地震から7年が経過した現在もなお沈下が続いています。本研究では新潟県中越沖地震を対象に、まず長期沈下が観測された柏崎市内の地質構造を調査し、地盤材料の物理特性および力学特性の把握を行いました。その後、調査結果を基に、土の構成則に過圧密・構造・異方性の概念を導入した弾塑性構成式を用いる土水連成弾塑性有限要素解析を行い、地震後の長期沈下挙動のメカニズムの解明と将来の沈下量の予測を試みています。

今後、当該地盤の長期的なモニタリングの継続、サンプリング試料の充実および力学試験データの蓄積を行うとともに、地下水位の変動による粘性土地盤の長期圧密沈下挙動の加速化・長期化メカニズムの解明および盛土や直接基礎の不同沈下,大規模構造物を支える杭基礎へのネガティブフリクションの発生による構造物への影響評価を行います。

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