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実物大盛土斜面の崩壊挙動観測に関する研究(2013年10月斜面崩壊)

北海道では、火山灰土で構成される地盤が多数存在しております。それらは冬季に凍結されて土中内の間隙が膨張するという挙動を示します。春になっても膨張した間隙は元に戻らない状態となります。さらに融雪と降雨が同時に発生すると、間隙が膨張した地盤の中に多量の水分が流入し、地盤の力学的な安定性が低下します。このとき、地盤内に流入する水分がある量を超えると地盤が崩壊し、交通障害が生じたり、家屋や人命が失われるまでの事態が発生することにもつながります。

この研究では、凍結融解の影響を受けた盛土斜面の挙動について、崩壊発生時までのデータを連続的に取得し、その変化について分析を行いました。構築した盛土斜面は2013年10月に崩壊しました。今後は、崩壊斜面から試料をサンプリングし、要素試験等で詳細分析を実施する予定です。