
Four Lives 02
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環境創生工学専攻 |
[PROFILE] |
研究編
コンクリートの凍結融解
北海道に活かせるテーマです
実験の様子 私が所属している維持管理システム工学研究室では、コンクリート構造物の設計方法、補修補強材料の開発検討、再利用に関することなど、コンクリートに関するさまざまな研究を行っています。
私の研究テーマは、凍結融解による損傷です。これは、冬季にコンクリート中の水分が凍ることで劣化を生じる現象(図1)で、北海道のような寒冷地では道路の縁石が欠けている様子がよく見られます。このテーマに興味を持ったのは、以前から地元である北海道に関係したことを学びたいと思っていたからです。
私は、元々この研究室を希望していた訳ではありませんが、研究テーマが面白かったことと信頼できる先生に出会えたことから、大学院に進学して勉強したいと思いました。
私の研究は、企業との共同研究でもあり、新材料の性能を確かめる実験も行っています。まだ期待するほどの成果は得られていないのですが、昨年、私の実験結果が企業での仕事に活かされたという報告がありました。ちょうどその頃、研究が思うように進まず、苦しい時期でもあったので、とても嬉しく感じました。
工学は、私たちの日常生活に密接にかかわっており、かかわる分野も幅広く、成果を身近に感じられる面白さや魅力もあります。
また、研究を通して得られるのは、専門的な知識だけではありません。自分で考え計画し、結果を出すという一連の作業は、さまざまな場面に通じることで、これが一番の勉強だと思っています。
実験準備(実験装置の組み立て)
凍結融解実験の様子
図1 凍結融解による構造物の劣化の一例
生活編
パワーの源は「ボート」
コーチとして奮闘中
私は学部時代の4年間、漕艇部に所属していました。選手を引退した今は、コーチとして活動にかかわっており、毎日早朝の練習を見てから学校に通うという生活を送っています。コーチとしての仕事は技術的な指導や、練習メニューの作成などです。他にも、自身の経験から怪我や故障を抱える選手のサポートをしています。大学院では研究にかける時間がぐんと増えたために、両立が難しくなりました。それでも続けようと思うのは、部活をすることで研究も頑張れるからです。好きなことをしている以上、研究に穴を開けたくないという気持ちが強くなります。また、何よりボートが好きなので、沢山のパワーをもらえます。
また選手時代とは違う立場になって、見えてきたものや感じることが多くあります。それはコーチとしても私個人にとっても、成長させてもらえるものです。コーチだけの力で勝つことはできません。そこが難しさであり、面白さです。選手と共に思いきり楽しもうと思います。
夏期練習



Four Lives01
有機プロセス工学専攻
反応有機化学研究室
修士課程2年
下馬場 智Four Lives03
エネルギー環境システム専攻
流動場システム工学研究室
博士後期課程2年
藤本 修平
Four Lives02
環境創生工学専攻
維持管理システム工学研究室
修士課程2年
中村 麻里亜Four Lives04
物質化学専攻
無機合成化学研究室
博士後期課程2年
執行 達弘