大学院生特集1

Four Lives 01

下馬場 智

有機プロセス工学専攻
反応有機化学研究室
修士課程2年

下馬場 智 Satoshi Shimobaba

[PROFILE]
◎出身地/茨城県常陸太田市
◎趣味/野球・相撲観戦

研究編
いちばん「ぐっときた」実験
それが有機でした

実験の様子
実験の様子
 僕は、先輩の影響を受けて現在所属している反応有機化学研究室を選びました。北大工学部応用化学科(現:応用理工系学科)は4年次に研究室に配属されるのですが、3年次のときにはどこの研究室にしようか全く考えていませんでした。そんなときに学生実験があり、無機や高分子などさまざまな分野の基本的な実験をしました。僕は特に有機の実験にぐっと引かれました。身の回りにあるもの、例えば薬やプラスチックの元をたどれば有機化合物に行き着きます。有機の実験から、もしかしたら新発見につながるのではないかと考えたからです。そこで先輩から有機のことや研究室のことをいろいろと聞いて、この研究室は雰囲気が良さそうだし、おもしろそうだなと思ったのです。
 僕が所属する研究室は、有機の中でも主にフッ素・ヨウ素・電子・不斉を扱っています。僕はその中でヨウ素を扱っていますが、ヨウ素といっても教科書に出てくるヨウ素とはちょっと違います。普通、ヨウ素の結合の手は1本ですが、僕が扱っているのは結合の手が3本出ている特殊なものです。これを超原子価ヨウ素といい、僕はこの特殊なヨウ素を含む化合物の反応についての研究をしています(図1)。
 僕がこの研究室に所属してから2年が経ちますが、研究室はいつも明るい雰囲気です。個性的な人がたくさんいて笑いが絶えません。もちろんただふざけているだけではなくて、ゼミや実験は個人個人が高い意識を持ってしっかり取り組んでいます。この研究室の一番いいところは「わ」(輪・和)があることです。応用化学科では毎年ソフトボール大会があるのですが、今年はその「わ」を発揮して強豪の研究室を倒し、見事優勝することができました!

研究室の仲間と
研究室の仲間と

図1 超原子価ヨウ素を含んだ化合物の一例
図1 超原子価ヨウ素を含んだ化合物の一例

生活編
プレーも楽しむ野球好き
気分転換に最高!

 研究室は楽しいですが、平日は実験・ゼミの準備などに追われ、土日・祝日くらいしか自分の時間ができません。僕の趣味は野球観戦で、シーズン中の休みの日は札幌ドームでファイターズの応援をして過ごすことが多いです。研究室にも野球好きがたくさんいて、みんなで一緒に応援に行くこともあります。また、僕は野球サークルにも所属しています。高校時代から野球観戦は大好きだったので、それが高じて大学に入学してからプレーするようになりました。「プレーする」と言えるほどの実力ではないのですが、下手なりに仲間たちと楽しくやっています。このように自分の趣味を持つのはいいことだと思います。普段の大変なことが忘れられて、とてもいい気分転換になります。

野球サークルの練習
野球サークルの練習


ある一日のスケジュール
ある一日のスケジュール
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新入生の皆さんへ 学部とは違って忙しくなると思いますが、ただ忙しいだけではなく、楽しいこともたくさんあると思います。大学院生活は、社会人になる前の最後の学生生活です。楽しく頑張っていきましょう!
  • 下馬場 智Four Lives01
    有機プロセス工学専攻
    反応有機化学研究室
    修士課程2年
    下馬場 智
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    藤本 修平
  • 中村 麻里亜Four Lives02
    環境創生工学専攻
    維持管理システム工学研究室
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    中村 麻里亜
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    執行 達弘