特集・研究紹介

工学研究院・工学院の
先駆的な技術を発信します。

No.421 2020年01月号

大学教員の「表の顔」と「裏の顔」

特集 04

囲碁

工学研究院機械宇宙工学部門 宇宙環境応用工学研究室
教授
藤田 修

[PROFILE]

出身高校
北海道滝川高等学校
研究分野
宇宙環境利用工学、燃焼工学、熱工学
研究テーマ
宇宙火災安全性向上に関する研究
ガスタービン燃焼器における熱音響不安定性

藤田先生の裏の顔

頭脳のゲームが人間力を鍛える

現在国際宇宙ステーションを利用した有人宇宙活動の安全性向上に関する研究を行っています。その裏では学生時代から囲碁の分野では知られた存在でした。学生名人戦で全国ベスト4や学生ランキング戦でTop10に入るレベルで、日中対抗戦が北海道で行われた時には日本代表として出場したこともあります。学生時代は、少々勉強がおろそかになっていたところはありましたが、囲碁のおかげで先々を読む力や勝負所で逆転する方法を考え抜く粘り強さは相当に鍛えられたと思います。

暫くの間研究者として囲碁とは関係のない生活を送っていましたが、最近になり、北大全学教育総合科目「論理的思考を「囲碁」で養い人工知能との対戦を体感してみよう」という科目を立ち上げ、囲碁を通して北大に恩返しをする機会を得ています。現在の目標(研究以外)の一つは、私が顧問教員を務める北大囲碁部※を約25年ぶりに全国優勝させることです。

北大は過去3度の大学囲碁選手権、2度のアジア大学選手権を制している強豪校です。