研究室での生活

配属を希望する学生の皆さんへ

"「配属希望の学生さんへ」(2023年2月更新)は こちらから。

研究室での生活

私たちのグループでは、有機合成、構造解析、機能の探索を主体としたテーマを1人1つずつ持ち、メンバーとのディスカッションを通して研究を進めていきます。研究のアイデアは、いつ思い付くか分かりません。そのため、実験室や居室などあらゆる所にホワイトボードが設置されていて、いつでも議論ができるように工夫されています。日々の実験研究に加え、以下の様なゼミナールで、有機化学の知識や考察力、発表力を培います。

研究会 (月に1度、研究の進捗状況を纏めて発表します。)

研究は纏めることも大切です。纏めるのは、良い研究結果が出てからと思っていませんか。実験が上手くいかない時、解析が難しいスペクトルが得られた時こそ、分かりやすく纏めることが役に立ちます。結果と問題点を分かりやすく伝えることで、他のメンバーから助言が得られたり、思いも寄らぬ応用法が見出されたりすることもあります。「失敗実験」という名の実験はありません。成功も失敗も全て人間が勝手にレッテルを貼って決めつけているものなのです。研究を上手く進めるポイントは、自分の実験結果をいかに他のメンバーと共有できるかにかかっています。
(資料:英語 発表:日本語)

Research Meeting

雑誌会 (半年に1度、1人1つの研究トピックを題材にした勉強会を行います。)

どんな研究も、その源流を辿ればユニークなアイデアや予期せぬ発見が隠されているものです。1つのテーマを自分で選び、関連した論文を読み込むことで、研究がどのように生まれ、展開されてきたかを勉強します。どんな題材を選んだ場合でも「発表者が勉強したか」を重視します。はじめは2,3報の論文を読んで内容を理解するのに精一杯かもしれませんが、10報、100報と読むにつれ、「この解釈は本当に正しいのか?」や「この化合物はこんな使い方ができないだろうか?」といった自分なりの解釈や観点が生まれるようになってきます。そうなれば、もう一人前の研究者です。
(資料:英語 発表:日本語)

PaperResearch

抄録会 (週に1度、最新の合成論文を題材に座学を行います。(院試勉強も兼ねています))

有機化学の反応を語る上で避けて通れないのが反応機構。最新の合成論文にも、教科書に載っているような基本的な反応機構の反応が多く報告されています。最近の論文1報を題材に、そこに使われている反応の反応機構をしっかり勉強します。(学部時代に有機化学の勉強をさぼっていた人でも大丈夫です。) 研究は、座学と実験の両輪がなければ回りません。抄録会は、最近の合成研究のトレンドを知るとともに、定期的に有機化学を勉強する機会でもあります。
(資料:日本語 発表:日本語)

Study Meeting

Coffee Table Talk (不定期に開催される座談会)

手の空いた人が集まってお茶を飲みながら、研究の事から悩み相談までざっくばらんに話す場です。大半が雑談になることもあるが、値千金のアイデアが生まれることも!? 出張の多いスタッフが提供する各地のお土産が楽しめるのも魅力の1つ。

Coffee Table Talk

主な年間行事

4月 キックオフミーティング
4〜5月 ジンパ、うどんパーティー
夏頃 研究室旅行
12月 忘年会
3月 追いコン、年間最優秀Chemist表彰式