配属を希望する学生の皆さんへ

世界的な注目度を増している「ポリケトンの化学」と「画像機械学習」

 当研究室は、有機合成を主体とするポリケトン(カルボニルひも)の化学と最先端AIを化学に組み込む「画像機械学習」のプロジェクトを推進しています。現在、ポリケトンの化学は、ガン診断デバイスや次世代電池の開発という応用にまで進んでおり、新聞等でも多数報道されています。また、北キャンパスにある 化学反応創成研究拠点(ICReDD)ではAIを使った有機化学と情報科学の融合研究も行っています。こちらでは、研究開発したシステムを使って企業化も行っています。就活市場でも、AIを実用的に扱える化学者のニーズが高まっています。世界が注目する研究を一緒にやってみませんか。

経済不安なく研究に打ち込める研究室

 「実験に時間をとられるとアルバイトができない。」 このような声に応えます。当研究室では、各自の卒論テーマ等を進行中の研究プロジェクトと連携させる形で実施しています。プロジェクトを推進させるための実験には、短期支援員の形で謝金(アルバイト代に相当)を出しています。また、修士・博士課程の学生さんには、返還義務のないRA経費を出して経済的な補助も手厚く行っています。2024年度実績では、4年生も含めた全学生が何らかの経済支援を受けており、博士課程の学生は全員が月15~20万円の給与を受けながら研究しています。

コアタイムはありません

 朝は9時30分開始です。目安として、平日の授業時間(1~5限)に相当する時間、実験や論文調査、ディスカッションを行っていれば卒論研究が仕上がるように指導します。最初は慣れない事も多いですが、大学院生の先輩や助教の先生が横について教えてくれますので心配はありません。実験によっては夜遅くなることもありますが、別の日に早く帰るなどバランスを取りながら研究できます。4年生は部活動が終わるまでの年度前半は6時までに帰宅するという生活を続け、卒論が迫ってくることに一気に追い込みを掛けることが多いです。慣れるまでは休み時間を多くとりながら、やる気になったらトコトン研究できる研究室です。

先輩や若手の先生に教えてもらえます

 新人にとって研究室の中は分からないことばかりです。「実験の細かい操作やゼミの準備など、先生に直接聞くことは抵抗がある。」という声もよく聞きます。当グループでは、実験に慣れた博士課程の先輩や若い助教の先生、博士研究員が丁寧に研究のイロハを教えてくれます。先輩によっては、「ゼミをうまく乗り切るコツ」を熟知している人もいます。

就職は心配ない: 卒業生が様々な企業で活躍中

 有機系は不景気でも就職に強いです。これまでの卒業生も順調に内定を得てきました。また、猪熊先生は自身の研究成果を国内外20社以上に技術提供しており、いろいろな企業の情報や人脈をたくさん持っています。最近では、就職に強いとされるAIや機械学習を取り入れた化学研究も行っており、研究者を志す人にも企業就職を目指す人にも様々な選択肢を提供できます。

OB・OGの主な就職先

クラレ、東海カーボン、住友化学、ニプロ、北海道電力、AGC、公務員、大学研究者など