
REPORTER 1
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総合化学院 総合化学専攻 |
[PROFILE] |
REPORT1 まずはそれぞれ研究テーマをご紹介
新規診断技術の開発
病気の診断は、血液や尿などの生体試料中に存在するバイオマーカーと呼ばれる病気の指標となる生体由来物質(タンパク質やDNAなど)の濃度を定量することによって行います。私の所属する研究室では、バイオマーカーを定量するような、新しい計測技術に基づくバイオ分析・医療診断技術の開発を目的として研究を行っています。私はもともと医療分野の研究に興味があり、現在の社会問題により身近である研究を行っていることに惹かれ、この研究室を選択しました。

▲血中に存在するバイオマーカー
REPORT2 具体的にはこんな研究をする日々です
微小デバイスでの診断
現在の分析・診断では、安価で簡便かつ迅速な測定が可能となるような技術が求められています。また、患者への負担を軽減するためにも少ないサンプル量(例えば、血液1滴)での分析・診断が求められています。実際の分析・診断で行われるサンプル注入から検出までの操作を1つのデバイス上に集積化することで、これらを実現しようという研究が世界中で行われています。

▲研究室をマイクロデバイスに集積化~Lab on a chip〜
REPORT3 実用化の可能性など研究がめざすもの
患者に優しい診断技術の開発
現在行われている分析・診断では、目的のバイオマーカーを蛍光物質や酵素で標識化することで定量します。しかし、標識化して定量する方法は、操作が煩雑、高コスト、測定時間が長い、などの問題点があります。現在私は目的のバイオマーカーを標識化することなく、極少量のサンプルから定量できる計測システムの開発に取り組んでいます。安価でかつ簡便に少ないサンプル量から診断が行えるようになれば、誰でも気軽にがんなどの診断をすることが出来るようになると期待されます。

▲無標識検出系と無標識検出用マイクロデバイス
REPORT4 研究室の外ではこんなワタシです
国際学会を通じてグローバルな社会へ
私の所属する研究室では、国内だけでなく、積極的に海外で行われる国際学会にも参加しています。私は昨年、シンガポールで行われた国際学会に参加しました。自分の研究成果を英語で発表し、海外の研究者と議論・コミュニケーションをとるということはとても刺激となり、良い経験となります。自分自身の研究をグローバルに発信するということをモチベーションにして、私は日々研究に勤しんでいます。

▲シンガポールでのワンシーン
REPORTER 1
総合化学院 総合化学専攻
生物計測化学研究室
修士課程1年
阿尻 大雅REPORTER 2
工学院
エネルギー環境システム専攻
エネルギー変換システム研究室
博士後期課程2年
青山 祐介REPORTER 3
工学院
環境創生工学専攻
大気環境保全工学研究室
修士課程2年
伊地知 朗