西村 聡 教授




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自己紹介

 土質力学・地盤工学に関わる諸問題の研究を行っています。特に、土の挙動や特性に関する基礎研究、特に実験的研究に重点を置いた活動を行っています。堤防や斜面のモニタリングや、そのためのツール・方法論の開発など、実務的・実証的な活動も行っていますが、いずれの活動でも、「今すぐ役に立たなくても、他には見られない・他では得られないデータ」を求め、それを説明することを目標にしています。「生涯現役主義」を掲げて、実験技術はもちろん、はんだ付けから実験室の掃除機かけまで、学生の追随を許さざるべく日々精進しています。

これから専門を選ぶ学生さん達へ

 私が土を専門に選ぶことを決めたのも、(おそらく多くの皆さんと同じく)3年生のときです。後から思い返し、よい選択だったと思っています。ICE(英国土木学会)の機関誌New Civil Engineersでのアンケートによれば、英国の建設関連企業が「学生に学んできてほしい科目」として1位に挙げたのは地盤工学でした(ちなみに2位はコンクリート)。川が関係ないプロジェクト、海が関係ないプロジェクトはありますが、土が関係ないプロジェクトはありえない(海洋構造物もアンカーを通して土につながっていますし、宙に浮く飛行機も滑走路が必要です)ことを考えれば、当然のことかもしれません。土は地味な印象がつきまとうものですが、古代ギリシャのエンペドクレスが万物の根源の1つとして挙げたように、自然の中でも最も根源的なものです。そのような「土」をよく知り、利用することで自身の生業とするのはなかなか面白いことです。土の力学の点数が良かった・悪かったを超えて、自身の価値を高めるスキルとして地盤工学を学ぶ意義を思い、研究室選びの参考にしてください。


略歴

1978年 埼玉県生まれ(茨城県つくば市育ち)
1997年 茨城県立土浦第一高等学校 卒業
2001年 東京大学工学部土木工学科 卒業
2002年 東京大学大学院社会基盤工学専攻 修了(9月修了)
2006年 英国Imperial College London, Dpt of Civil and Environmental Engineering, PhD
2006-2007年 英国Imperial College London, Research Associate
2007-2010年 独立行政法人港湾空港技術研究所 研究官
2010-2021年 北海道大学大学院工学研究院 准教授
2021-現在 同 教授

研究分野・社会活動・学会活動

 研究分野については「研究紹介」のページをご覧下さい。論文等の出版リスト・外部資金・社会活動・学会活動等の一覧は下記のResearchmapより閲覧できます。
 Researchmap - 西村聡のページ(外部リンク)

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