特集・研究紹介

工学研究院・工学院の
先駆的な技術を発信します。

No.426 2021年08月号

宇宙ミッションと工学

宇宙工学の歴史を眺めてみると、
1926年アメリカの発明家ロバート・ゴダードによる世界初の液体燃料ロケットの打ち上げ、
そして1957年にソビエト連邦が打ち上げた「スプートニク1号」の
世界初の地球低軌道長期滞在が重要な起点となりそうです。
このように宇宙工学はまだ始まってから1世紀未満、つい最近(?)産声を上げたばかりの若い分野です。

時代もだいぶ下って2020年12月、探査機「はやぶさ2」のサンプルリターンカプセルが無事地球に帰還し、
日本中の大きな話題になったことは皆さんも鮮明に覚えていると思います。
近年では小型衛星・超小型衛星の開発運用や国際宇宙ステーションでの実験も活発に行われており、
宇宙ミッションが身近なものになりつつあります。

そこで本特集では、北海道大学工学部やその連携講座において
宇宙ミッションやそれらの関連研究を推進する5名の教員たちを紹介します。
ここ、北海道でも宇宙ミッションに関わるいろいろな研究が現在進行形で取り組まれています。
これをご覧の皆さんも、将来宇宙ミッションに携わるチャンスは大!
北海道から始まる宇宙の夢を一緒に描いてみませんか?

コーディネーター 高橋 裕介(機械・宇宙航空工学部門 准教授)