No.424
2020年12月号
未来の社会に
未来の社会に
貢献する材料研究
みなさんの身の周りにある、人工の材料、
といってすぐに思いつくのはプラスチックではないかと思います。
プラスチックの工業化が始まったのは150年前で、
偶然により生まれたものと言われています。
プラスチックの誕生は偶然ではありますが、そこからプラスチックの性質を調べたり、
いろいろなプラスチックが開発されたり、などの研究が積み重ねられ、
プラスチックは今日まで、さらには未来の科学技術の進歩に
無くてはならない材料となっています。
今回の特集は材料にまつわる研究、特に未来の科学技術と
社会の発展に貢献する可能性を秘めた材料にまつわる研究を紹介します。
紹介される研究内容は、研究を積み重ね生まれた材料や
研究の中で偶然に生まれた材料そのものもありますし、
さらには、ある材料の性質を調べる研究や、材料を生産・応用する研究の紹介もあります。
工学の一つの魅力は研究の成果が科学技術と社会の発展に貢献できることです。
この特集により、みなさんが工学の魅力を感じ、
未来の科学技術の発展に貢献する扉を開くことができれば何よりです。
コーディネーター 葛 隆生(工学研究院 環境工学部門 准教授)