特集 03
我、ユーラシアの架け橋とならん I wish to become a bridge across the Eurasia
世界トップクラスの留学先で成長中!
自立心とともに研究意欲も高まります
人間機械システムデザイン専攻 インテリジェントデザイン研究室 修士課程2年
横山 修平
世界ランキング上位のETHで
最先端の研究環境を実感
私は、2017年9月からスイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH)に1年間の交換留学中です。チューリッヒはドイツ語圏ですが、世界各国から研究者が集まるETHでの修士・博士後期課程の授業や研究活動は英語で行われています。前半の半年間は授業のみの受講で、初めての留学生活に慣れることと専門知識のインプットに専念しました。後半の半年間は、こちらで研究指導を受ける予定です。
ETHを留学先に選んだ理由は、優れた学習・研究環境と英語を利用(練習)できる環境、そして周辺国への旅行の行きやすさの3点です。ETHは世界大学ランキング(Times Higher Educationなど)でトップ10に入っており、実際に学んでいてもその評価に納得できることばかりです。先生から提供される講義資料のまとまり具合や、学生が無料で使えるソフトウェアの多さ、Wi-Fi環境の良さなど、様々な面で快適さを実感しています。
寮生活で国民性に触れ
自炊や旅行で人間力をアップ
留学で得られる収穫は、研究の面だけではありません。他国で暮らすという体験を通して、人として見聞が広まることもとても重要な成長だと感じています。約170人が暮らす留学生寮には、共用のキッチンとダイニングがあり、イタリア人はパーティ好き、日本人は夜型などそこで見られる国民性の違いがとても面白いです。
治安が良く、清潔で暮らしやすいスイス留学の唯一の難点は、人件費の高さに起因する物価高だと思います(ファストフード店のセットメニューが2000円弱)。外食があまりできないため、週末ともなれば物価の安いドイツに食材を買いに行き、留学前はほぼゼロだった自炊スキルが格段に上がりました。また、同じヨーロッパの地続きでフランスやイタリアなどの周辺国に気軽に行けることも楽しみのひとつです。その中で、旅行先にある研究所見学を行うなど、将来につながる行動も意識的に行いました。
この原稿に付けた表題は、北大が誇る新渡戸稲造先生の言葉「我、太平洋の架け橋とならん」から考えました。もちろん今はまだ新渡戸先生の国際的な活躍に到底及びませんが、それくらい活躍できることを目指して留学後半も頑張っていきたいです。