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外部資金

信用が全ての基本です。

 

 投資に対して常に結果を出すべく真摯に努力しています。皆様のご支援、ご協力に感謝いたします。世の中口先やイメージだけじゃ渡っていけませんから実力で勝負しています。ご高名な先生が配属先の研究室を考えている学生さん向けに言ってらっしゃいましたが、実験系研究室では研究資金が研究の自由度に大きく影響するので「科学研究費補助金データベース」や「日本の研究.com」は参考になるかもしれません。税金や企業からの投資を基本に研究をしている訳ですから、それに見合った結果出せなくちゃダメですよね。開発ですから失敗のリスクはありますが、我々のベストは常に保証してます。

 出身研究室の後輩から飲み会の席で、このホームページ見て参考になったと言われたので「研究職としての常識」を書きます。当たり前の事ですが、競争的資金に採択された場合そのお金は決してあなたの物ではありません!!!! その使用方法に関する決定権を委託されたと考えましょう。従って、公的資金で購入した物品についても、その使用権が期間を定めて認められているだけあって、その所有権があなたにあるわけではありません(よくあるパターンは所属機関の所有物になります)。期間の長短はあれ、基本的には借りているものと認識するのが正解です。国直轄の大型予算をマネージメントするとこれは自動的に対応させられることになります。一番緩やかな運用をしている、科学研究費補助金であっても基本的な考え方は同じです。

 また研究費はあくまでも手段であって目的ではありません。これを履き違えると、お金を獲れればオッケーといったとんでもない思考に陥り、自滅への道が口をあんぐりと開いてしまうことになります。ずいぶん長いこと大型予算の評価委員をやらされましたが、予算を自分のものと勘違いして運用し実際にプロジェクトが中止になった例を何回か見ました。また、出来もしないことを申請書に平然と書いて知らん振りという例も見ました。この手の学術的詐欺まがいの行為をやった人間は絶対に忘れないようにしておきます。「業界はどこも例外なく狭い」ので研究者としての信用を失ったら終わりだと思って精進してください。これは自分に対する戒めでもあります。

 7年に渡り総長補佐・産学連携と大学経営の下支えに携わった関係で、大学の教育・研究・社会貢献といった領域での成果を出して行くためには資金が本当に重要であることを再確認しました。大学の支援組織を維持するためには受託研究(主に国)・共同研究(主に民間)の研究費(直接経費)とセットになる間接経費が極めて重要となります。研究も商売と同じで、最初は小さな資金を頂いて、成果を出し、その成果を基に次の資金を獲得して段々と大きくしていきます。学生の頑張りによって大きな投資を受けられるようになってきたので、投資額に見合った成果を必ず出すと共に、現場から大学組織の活性化も狙って行きたいと思います。

共同研究・外部資金一覧

(特許申請予定のあるテーマや、企業との共同研究はタイトルを伏せています。)

 

〇 R5福島国際研究教育機構「廃炉向け遠隔技術高度化及び宇宙分野への応用事業」(代表)
〇 SIP第3期課題「マテリアル事業化イノベーション・育成エコシステムの構築」サブ課題B「データ基盤連携技術の確立」(代表)
〇 SIP第3期課題「マテリアル事業化イノベーション・育成エコシステムの構築」サブ課題C「マテリアルユニコーン予備軍の創出」(機関代表)
〇 R5-R7年度 英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業 課題解決型(代表)
〇 Beyond 5G研究開発促進事業(電波有効利用型)(機関代表)
○ R4-R6年度 英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業 課題解決型(分担)
○ R4年度 大熊ダイヤモンドデバイス社共同研究
○ R2-R4年度 原子力システム研究開発事業(機関代表)
○ R2-R4年度 英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業 共通基盤型原子力研究(機関代表)
○ R1-R3年度 英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業 共通基盤型原子力研究(機関代表)
○ H28-30年度 JAXA共同研究
○ H28-31年度 原子力システム研究開発事業
○ H28年度 クリアパルス共同研究
○ H28-29年度 科学研究費補助金・挑戦的萌芽研究 放医研との共同研究 <機関代表>
○ H28-29年度 科学研究費補助金・基盤(B) KEKとの共同研究 <分担機関代表>
○ H27-28年度 科学研究費補助金・挑戦的萌芽研究
○ H27-28年度 アドフューテック共同研究
○ H25年度 住友電気工業共同研究
○ H24-26年度 先端計測分析技術・機器開発プログラム・革新技術型(要素技術タイプ)
○ H24-27年度 原子力システム研究開発事業
○ H24年度 ノーステック財団研究開発助成事業・フードイノベーション創造支援事業実証研究支援補助金
○ H24年度 北斗電子共同研究
○ H24年度 日立製作所共同研究
○ H24-25年度 科学研究費補助金・挑戦的萌芽研究
「食品の「安心」を確保するための低価格スクリーニング用放射線検出器の開発」
○ H23年度 A-STEP FS 探査研究、「GPS粉体シンチレータによる新型中性子線量計の開発」
○ H22-23年度 A-STEP FS シーズ顕在化、
「GPSシンチレータのCe濃度および合成条件の最適化」
○ H22-24 科学研究費補助金 基盤(B)、
「CVD単結晶ダイヤモンド合成とリフトオフ法に基づく放射線検出器の開発と応用」
○ H21単年度 シーズ発掘研究A(GPS単結晶)
○ H21-H23 JAEA先行基礎工学研究
○ H20-H21 東芝共同研究
○ H20単年度 シーズ発掘研究A(ダイヤモンド電子源)
○ H20-H21 科学研究費補助金 特定領域研究、
「CVD単結晶ダイヤモンド合成に基づくDT中性子エネルギースペクトロメータの開発」
○ H18、H20 日立化成工業共同研究
○ H19-H20 神戸製鋼所共同研究
○ H17-H18 日立製作所共同研究
○ H18-H19 科学研究費補助金 特定領域研究、
「DT中性子計測への応用をめざした高品質単結晶ダイヤモンドの合成と特性評価」
○ H17-H19 住友電気工業共同研究
○ H17-H19 NEDO・平成 17年度産業技術研究助成事業費助成金、
「医療診断用途への応用を目指したGPS高性能シンチレータの大型単結晶合成」
○ H17-H19 科学研究費補助金 基盤B(2)、「中性子位相空間変換光学素子の開発」
○ H17単年度 科学研究費補助金 特定領域研究、
「DT中性子計測への応用をめざした高品質単結晶ダイヤモンドの合成と特性評価」
○ H15-H17 NEDO・F21・ダイヤモンド極限機能プロジェクト・再受託研究、
「電荷キャリア挙動測定と結晶評価」
○ H15単年度 医用原子力研究助成、
「中性子捕捉療法への応用を目指した立方晶窒化ホウ素半導体中性子線量計の開発基礎研究」
○ H15単年度 日本原子力研究所・黎明研究、
「圧電性単結晶をもちいた能動的X線光学素子の基礎研究」
○ H15-H16 科学研究費補助金 基盤B(2)、
「積層構造をもったCVD単結晶ダイヤモンド放射線検出器の開発」
○ H14-H15 科学研究費補助金 萌芽研究、
「中性子散乱実験用高速・高位置分解能二次元中性子検出器開発のための基礎研究」


最終更新日:

  •  充実した研究施設をフル活用し、ダイヤモンド半導体デバイス開発や福島第一原子力発電所廃炉事業で必要とされる機器開発に取り組みませんか。社会的に大きく期待さるダイヤモンド半導体、さらに国家的課題でもある福島第一原子力発電廃炉事業に直接携わる事が出来るチャンスです。実践的な開発を研究室一丸となって進めており、就職先は引く手数多。
     大学院入学試験はいろいろな分野から幅広く受験していただけるようなっており、受験支援も研究室としてしっかり対応しています。修士課程に関して、元々の研究分野は問わず、興味とやる気があれば大丈夫です。大阪公立大学、愛媛大学、千歳科学技術大学からの入学実績があります。皆さんのびのび研究に励んでいます。
     修士課程からRA雇用制度を取り入れており、アルバイトはほとんどする必要がありません。博士課程進学者には生活費・授業料相当額が支給されます(~2029年度末まで)。博士号取得後の就職先も心配ないのでダイヤモンド半導体研究で勝負してみませんか?
    研究室見学・大学院受験に興味のある方は以下のメールアドレスまでご連絡下さい(織田)。
    E-mail: odahokudaikengo64[a]eis.hokudai.ac.jp
    ※迷惑メール防止のため@を[a]に変えております。

  • 金子先生の記事が「北海道大学大学院工学研究院・工学院広報誌 えんじにあRing」に特集されています。ぜひご覧ください!
    えんじにあRingの特集ページに移動します

  • 北海道大学大学院 工学研究院 量子理工学専攻 量子ビーム材料工学研究室Bは金子純一准教授を中心に耐放射線・高温動作ダイヤモンド半導体デバイス、放射線計測機器等を開発するモノづくり系研究室です。
    原材料の精製に始まり、単結晶育成、デバイス化、システム化を外部機関の協力も得ながら垂直統合的に進めています。ここ10年は福島第一原子力廃炉事業や原子炉過酷事故対応を通し技術を磨き、宇宙、携帯電話基地局等で使用する高周波ダイヤモンドトランジスタ、ダイヤモンドデジタル集積回路の開発にも取り組んでいます。
    「材料を制する者は市場を制する」を基本として、今まで見えなかったものを見えるようにし、広く社会的課題解決に貢献すべく人財を育て、大学の強みを生かした技術的イノベーションを武器に地面に足の着いた教育・研究活動を進めています。


    〒060-8628
    北海道札幌市北区北13条西8丁目 北海道大学 工学部

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