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教育・就職

配属先を考えている機械知能工学科・学部生、
大学院進学を考えている他大学・高専専修科の学生さんへ

未来をつくるのはあなたです !

教育について

On-the-Job Training 的教育指導

研究室配属されてからが理工系大学教育の本番です。3年生までの講義は前座なので、ちゃっちゃと単位をそろえてしまいましょう。そんな所でつかえていてはいけません! 我々の研究室では研究を通したOn-the-Job Training 的な教育を行い、将来技術者・工学系研究者として生きてく上で必要な素養を身に着けてもらっています。

具体的には、隔週で行う研究チーム(2023年度はダイヤモンドFET、ダイヤモンド検出器、高温動作電子部品・回路、TlBrの4チーム)ごとの研究打ち合わせ、研究報告会、雑誌会(学術論文の紹介)、論文概要報告、B4&大学院生ゼミなどを行っています。半導体デバイス製作、結晶合成などチームで行う必要のある研究を通して、就職してから必須となる組織戦闘のイロハも学んでもらっています。最近は福島第一原子力発電所廃炉事業対応が多いのでやりがいはありますよ。

研究テーマの方向性

工学部は実学、すなわち現世御利益が基本なので明確な目的をもった開発研究がほとんどです。当然ですが開発のために必要な基礎研究も行っています。基本的に「挑戦的で価値のある面白いテーマ」のみやることにしています。研究所から大学に移る際に「学生に研究の真似事は絶対にさせるな」と元上司から言われましたが、それは徹底して守っています。

4年生向けの卒業研究のテーマはモノづくり中心であることから機材や研究予算の束縛条件があるため、教員ならびに研究グループ構成員で相談しながらやってもらいたいことを決めて提示することが多いです。研究を進めるうちに学生さんからより高いレベルのテーマ提案があり、テーマ変更をした事例も少数ですがあります。

修士はその延長線上で学生と協議の上テーマを決める事がほとんどです。らせん階段を上がるように能力の向上とともに要求される内容が高くなると考え下さい。博士課程からは問題設定訓練の一環として必ずテーマ設定を自ら行ってもらい、指導訓練として4年生、修士への指導も行ってもらっています。学部生であっても定期的に行う研究打ち合わせなどを通して、指導教員ならびにグループ構成員と議論しながら、自主的・自律的に取り組んでもらっています。実学重視なので、学術論文のみならず特許に学生の名前が載ることも当たり前です。

どんな人向きか

大学としては研究設備も充実している(実験室の機材は合計何億?)のでモノづくりを真剣にやりたい人には実に楽しい所です。自分たちだけで完結出来る仕事はほとんどないため、外部機関との連携は普通です。体育会系ではないので上下関係は厳しくありませんが、指示待ち族は生き残れない「北大の海軍兵学校」だと思ってください。自律的に行動し、自らの成長のために時間を使いたい人には天国みたいな環境だと思います。社会に出るまでのリハビリテーションをやりたい人にもお勧めします。

セルフマネジメントの習得を目指した読書会

セルフマネジメントの重要性に鑑み、半年に一度、P. F. ドラッカー著「経営者の条件」、「プロフェッショナルの条件」などを使った読書会もやっています。過去にはOBの参加もあり、学生さんからのリクエストでビジネススクールの定番教科書でもある戸部・他  著「失敗の本質 -日本軍の組織論的研究-」を取り上げたこともあります。人の上に立つ人間が心得るべき事柄を教えてくれる名著ですね。OBの多くが、「研究室で学んだことは就職してから本当に役に立っている」と北大に遊びに来てくれた時に話してくれます。研究室で行っている教育は着実に実を結んでいると思います。当たり前ですが、役に立たない人を企業は雇いたくありません。共同研究先からも「金子さんのところの学生さんて、何でこんなにしっかりしてるんですか?」と時々聞かれます。我々の教育システムは外部からは高く評価していただいているように思います。当然ですが、就職もばっちりです。

読書会の一コマ(学生の強みをリストアップしているところ)

読書会の一コマ(学生の強みをリストアップしているところ)

研究室における教育

現状、研究室では査読付き論文の執筆など英語の読み書きに重きをおいた教育を行っています。英会話能力については留学生の受け入れを含め我々のグループの今後の課題です… Only one, Number oneの宝庫なので、海外から共同研究のお誘いはちょくちょく受けるのですが、リスト規制に載るような研究も含む事から、なかなか海外との共同研究に発展させにくい悩ましさがあります。一方、修士課程の修了要件ともなっている全国規模の学会への参加は当然の事として、国際会議での発表もおおいに奨励しています。大学の国際化が進んでいますが、皆さんがこれから生きていく社会は強制的にグローバル対応が必要になります。一流どころの企業はグローバル化しないと生き残っていけないことを骨髄で理解しています。

基本はやはり英語です。わかってしまうと当たり前ですが、語学はあまり才能を必要としません。必要なのは接する時間をいかにして長くするかだけです。できれば日常生活の中に組み込んでしまって意識せずに英語を使えるようになるとベストです。一番手っ取り早いのは短期留学(最近はインターンシップと呼びます)ですね。海外旅行も行かないよりマシですが、やはり濃厚さを考えると短期留学をお勧めします。生活する事で初めてわかる異文化、そして頭の中を英語に切り替えられるようになれれば言う事なしです。僕は博士課程1年生の夏に短期留学しましたがあれは一生の糧になりました。日本の中で考えているだけでは相手(非日本人)の考え方はわかりません。若いうちに外の世界を是非見てください。以前、CEEDの5日間英語合宿に修士3名が挑みました…最初はぶーぶー言われましたが楽しかったようです。

外部から大学院入学試験を経て研究グループへの受け入れを希望する場合、連絡先(odahokudaikengo64[a]eis.hokudai.ac.jp ※迷惑メール防止のため@を[a]に変えております。担当:織田)までご一報ください。原子力系、材料系、電気電子系、機械系、応用物理系、医療系など幅広い分野から来ていただけると思います。入試制度の変更で電気・電子や材料の受験科目も選択できるようになったのでよろしくお願いします。大学院入学試験対策支援も積極的に行っているので、北大であなたの能力を開花させませんか!? 札幌生活はホントいいですよ。 (親の了解を得るには「北海道観光にこれるよ♪」が効果絶大!!!!)ボソッo(^-^)o

 

就職先について

就職先の実例

修士の就職先の実績を見ると総合電機メーカー(東芝、日立製作所、三菱電機 等)や電力会社(関西電力、J-Power、北陸電力、北海道電力、東京電力等)が多いです。直近では東京エレクトロン、神戸製鋼所、IT系コンサルに行ってます。研究テーマの関係から、昔は原子力プラントメーカー関連への就職が多かったのですが、学科が機械系になったこともあり修士卒に関しては広くいろいろなメーカーに行くようになってきました。総合電機以外のメーカーとしては医療機器メーカーなどです。石油探査最大手のシュルンベルジェに就職した人や道内就職を希望して北海道デンソーに入社した人、直近では文科省アントレプレナーシップ育成事業に触発されてコンサルティング業に就職した人もいます。...二人とも大熊ダイヤモンドデバイス社に戻ってきました(笑)。学卒で就職する人は少数ですがホンダ、富士重工等の実績があります。博士課程修了生についてはNTT研究所、日本原子力研究開発機構、物質・材料研究機構への就職実績があります。

昔、電力会社はかなりの人気企業でしたが、福島第一原子力発電所の事故以降、どうも不人気企業に格下げになったようです。昔は成績トップクラスの人しか入れなかったH電力さんからも人が足りないのか原子力系には盛んに求人が来ています。電力会社は給料も良いし、非常に安定しているんで一部上場かつこんな優良企業に正社員として入れるチャンスはあまり無いんですけどねー。また電力会社は全国津々浦々をカバーしているので、地元に帰りたい人は「放射線と原子力の勉強してきました。○○の電力は僕が供給します!」と言ったら○○電力さんの社員になれるわけです。完全な売り手市場なので、これはチャンスだと思いますよ。規模は小さくなれど稼ぎ頭の原子力発電所はベースロード電源として皆さんが現役のうちは稼動し続けます・・・そりゃー膨大な設備投資が終わり、安価なランニングコストでジャバジャバ稼ぎたいわけだから止める気なんかありません。なんかの間違いで無くなったとしても、機械系だったらつぶしが効いて困まらないので、電力行きたい人にはうちも是非考えてください。

先日、金子が研究代表者をしている国プロ(国家プロジェクト)の会議があり、意見交換会をうちの学生に手伝ってもらいました。飲み会中、国立研究所、大手メーカーの研究職・開発職の方々から「まずはインターンシップにおいで」と学生を盛んに勧誘していただきました。共同研究を通じて、外部機関・企業の人から直接いろいろな声を聞ける点は、皆さんが将来を考える上で大きなメリットになると思います。「僕、実家のある西日本に帰りたいんですよね」と一人の学生がつぶやき、「だったらM菱重工さんはどう? いい会社だよ。○○さんインターンシップに勧誘してくださいよ。」みたいな世界です。大学院のMOTの講義でも教えていますが、「ひざを交える重要性 & 仕事の8割は宴会で決まる」は真実なのです。

修士修了までであれば、研究テーマと就職先の相関は極端に強くありません。それよりは興味の方向性と将来社会に出てから生きていくための基本戦闘能力を身に着けることに重きをおいて配属先を選ぶことをお勧めします。そういう視点に立つと我々のグループは確実にAAAだと思います。有価証券報告書を使った会社研究や予行面接など就職指導もかなり手厚くやっており、他の研究室の学生さんからも面倒見の良さではうらやましがられてます。

博士課程への進学

博士課程進学者に対しても、企業で働くことを前提に教育を行っているので、アカデミックポストに固執しない限り、就職に関して全く心配する必要はありません。研究グループで行っている教育は企業のみならず工学系の公的研究所でもおつりがくるほど通用します。

一つの試みとしてMBA特別コース設置などの活動も行ってきました。将来的に日本を支え世界に貢献する人財を育てていきたいですね。また将来的に北海道から世界を相手にビジネス展開を行ってくれるグローカルアントレプレナー人財が出てくれることも期待しています。

最近は研究室発ベンチャーを創業したことから、博士過程進学を迷っていたOBがベンチャーに戻ってきて、ついでに博士課程に入ってくれる流れが出来ました。やはり海外で渡り合うにはPh.Dは必須です。

 

MBA特別コース説明資料

 

起業に関してはやはり指揮官先頭で自分が成功して見本を見せないとみなさん真似しないと思いますんで、学生さんと積み上げた研究成果をベースに大熊ダイヤモンドデバイス社をつくりました会社がどこまで成長出来るかわかりませんが、研究室は全面サポートしています。現在、本社を札幌に置き、産総研つくば内と企業の原動力となった福島第一原子力発電所のおひざ元でる福島県大熊町に開発センターを設けています。2026年には大熊町に半導体工場を建設する予定です。現在、学術研究員の山石さん中心にTlBrで2つ目の研究室発ベンチャーの創業の準備に入っています。

大学の知恵を元にみんなで協力して会社を成功させて、儲けたお金を大学に還元しつつ学生・大学発ベンチャーにジャブジャブ投資して北海道・福島の地方創生、日本の国力回復につなげる仕事が生涯のミッションです。楽しいと思いませんか?


最終更新日:

  •  充実した研究施設をフル活用し、ダイヤモンド半導体デバイス開発や福島第一原子力発電所廃炉事業で必要とされる機器開発に取り組みませんか。社会的に大きく期待さるダイヤモンド半導体、さらに国家的課題でもある福島第一原子力発電廃炉事業に直接携わる事が出来るチャンスです。実践的な開発を研究室一丸となって進めており、就職先は引く手数多。
     大学院入学試験はいろいろな分野から幅広く受験していただけるようなっており、受験支援も研究室としてしっかり対応しています。修士課程に関して、元々の研究分野は問わず、興味とやる気があれば大丈夫です。大阪公立大学、愛媛大学、千歳科学技術大学からの入学実績があります。皆さんのびのび研究に励んでいます。
     修士課程からRA雇用制度を取り入れており、アルバイトはほとんどする必要がありません。博士課程進学者には生活費・授業料相当額が支給されます(~2029年度末まで)。博士号取得後の就職先も心配ないのでダイヤモンド半導体研究で勝負してみませんか?
    研究室見学・大学院受験に興味のある方は以下のメールアドレスまでご連絡下さい(織田)。
    E-mail: odahokudaikengo64[a]eis.hokudai.ac.jp
    ※迷惑メール防止のため@を[a]に変えております。

  • 金子先生の記事が「北海道大学大学院工学研究院・工学院広報誌 えんじにあRing」に特集されています。ぜひご覧ください!
    えんじにあRingの特集ページに移動します

  • 北海道大学大学院 工学研究院 量子理工学専攻 量子ビーム材料工学研究室Bは金子純一准教授を中心に耐放射線・高温動作ダイヤモンド半導体デバイス、放射線計測機器等を開発するモノづくり系研究室です。
     原材料の精製に始まり、単結晶育成、デバイス化、システム化を外部機関の協力も得ながら垂直統合的に進めています。ここ10年は福島第一原子力廃炉事業や原子炉過酷事故対応を通し技術を磨き、宇宙、携帯電話基地局等で使用する高周波ダイヤモンドトランジスタ、ダイヤモンドデジタル集積回路の開発にも取り組んでいます。
     「材料を制する者は市場を制する」を基本として、今まで見えなかったものを見えるようにし、広く社会的課題解決に貢献すべく人財を育て、大学の強みを生かした技術的イノベーションを武器に地面に足の着いた教育・研究活動を進めています。


    〒060-8628
    北海道札幌市北区北13条西8丁目 北海道大学 工学部

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