施設建屋改修工事のため、2024年2月~2025年2月は利用運転を一時停止します。ご注意ください。
施設の概要(現在は加速器駆動パルス中性子源「HUNS」の利用が主)
北海道大学の電子線形加速器(電子LINAC)施設では、最大3.2 kWの電子線を1次ビームとして、X線や中性子線といった2次ビームを利用した以下のような実験が行われています。
● 中性子小角散乱(SANS)法による物質ナノ構造解析
● 中性子イメージングによる物質内部情報解析
● 中性子ソフトエラー試験
● 加速器駆動パルス中性子源の開発研究
● 中性子光学素子や中性子検出器の試験
● 中性子ビーム利用装置の開発研究
● その他、中性子ビームや高エネルギーX線ビーム、電子ビームの利用実験
以上のように、現在はHUNS(Hokkaido University Neutron Source(s))の利用が主となっております。
中性子源には、パルス冷中性子源、パルス熱中性子源、パルス高速中性子源の3タイプがあります。
施設論文(2024年6月27日)
50周年を迎えた北海道大学電子線形加速器駆動パルス中性子ビーム実験施設「HUNS」の歴史と近況
Movies
● 北海道大学オープンキャンパス2021/YouTubeで北大LINACとHUNSの紹介動画を公開しました。
(2021年9月19日)
現在の運転状況(2024年1月)
● 通常出力:2.3 kW(加速エネルギー32.8 MeV × ビーム電流70 μA(繰り返し70 pps)、電子パルス幅4 μs)
● 最大出力:3.2 kW(加速エネルギー32.8 MeV × ビーム電流98 μA(繰り返し100 pps)、電子パルス幅4 μs)
・現在は、パルス熱中性子源使用時のみ、最大出力(加速器出力100%(100 pps))運転が可能。
・高速中性子利用のソフトエラー試験は、最大70 ppsの運転条件で実施可能。
・その他の実験(SANS実験など)については、現在は50 ppsの条件で運転しています。