利用目的・実験設備

1. 中性子小角散乱(SANS)法による物質ナノ構造解析
2. 中性子イメージングによる物質内部情報解析
3. 中性子ソフトエラー試験
4. 加速器駆動パルス中性子源の開発研究
5. 中性子光学素子や中性子検出器の試験
6. 中性子ビーム利用装置の開発研究
7. その他、中性子ビームや高エネルギーX線ビーム、電子ビームの利用実験
施設の見取り図(パルス冷・熱・高速中性子源を完備)


1. 中性子小角散乱(SANS)法による物質ナノ構造解析

技術の特徴

● 物質中第2相のナノ構造解析

● 数ナノメートルの構造情報を調べることができる。

● X線小角散乱(SAXS)法との組み合わせで組成分析が可能。

● 数ミリメートルの厚さの材料の高統計平均情報が得られる。

適用分野

● 鉄鋼材料

● 軽金属

● セメント

● 食品


2. 中性子イメージングによる物質内部情報解析

2.1 ブラッグエッジ法・ブラッグディップ法

技術の特徴

● 材料の結晶構造・金属組織の情報を定量的に調べることができる。

● 空間分解能は1ミリメートル程度。

● 視野の広さは10センチメートル程度。

適用分野

● クランクシャフトなどの自動車部品

● リチウムイオンバッテリー

● 鉄道のレール

● 航空機用タービンブレード

● 鉄鋼材料

● 電磁鋼板

● 原子核破砕ターゲット

● 日本刀などの鉄文化財


2.2 共鳴吸収法

技術の特徴

● 物質に含まれている元素・原子核種・原子ダイナミクス・温度を定量的に調べることができる。

● 空間分解能は1ミリメートル程度。

● 視野の広さは10センチメートル程度。

適用分野

● 文化財内部の元素分布の可視化

● モーター内部の温度分布の可視化

● 原子炉燃料の健全性評価


3. 中性子ソフトエラー試験

技術の特徴

● 自然界の500万倍の高エネルギー中性子を電子機器に照射し、効率的に中性子ソフトエラーを発生。

● 宇宙線中性子に起因するソフトエラーの対策をきちんと講じることができる。

● 多くの民間企業が来訪。試験実績も豊富。

● 世界最大!直径25 cmの高エネルギー中性子ビームを供給。

● 世界唯一!3本のビームラインで同時照射が可能なので「システム丸ごと」ソフトエラー試験が可能。

適用分野

● 通信ネットワークの電子機器のソフトエラー防止研究

● 医療機器のソフトエラー防止研究

● 航空・宇宙機器のソフトエラー防止研究


4. 加速器駆動パルス中性子源の開発研究


5. 中性子光学素子や中性子検出器の試験


6. 中性子ビーム利用装置の開発研究


7. その他、中性子ビームや高エネルギーX線ビーム、電子線の利用実験


施設の見取り図(パルス冷・熱・高速中性子源を完備)


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