留学生コラム 世界の国々から北大へ
北大の四季を歩む『量子ウォーク』

姜 治宇
私の故郷は中国の「北の大地」であり、札幌と同じく冬には雪が降り積もりますが、趣はどこか異なります。札幌の雪は、牛乳のように白く柔らかく、ふんわりと街を包みます。一方で、瀋陽の雪は、きらめき透き通っており、光輝を放っています。両者の雪景色を見るたびに、異なる風土と文化が生み出す自然の美しさに心を惹かれます。
北大での研究生活もまた、こうした自然に囲まれて進んでいます。静かな環境と整った設備に支えられ、日々新たな発見に挑戦できています。私が研究している量子ウォークは、量子コンピュータやトポロジカル物質を実現するための理想的なプラットフォームとして注目されており、私たちの研究室でもその応用の可能性を探っています。このような最先端の研究に集中できることが、北大の大きな魅力です。
冬が過ぎると、工学部には桜が咲き、淡いピンクが一面に広がります。風に舞う桜の花びらは、冬の白い雪とはまた異なる美しさを持ち、心を和ませてくれます。忙しい研究の合間にも季節の変化に触れることで、心がリフレッシュされ、新たな活力を得ることができます。
北大での研究と生活は、私にとってかけがえのない財産です。ここでの出会いや学びが、私の未来を切り開く大きな一歩になると確信しています。
