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工学研究的フリートーク。

工学部のおすすめスポット

工学部内を歩いてみると

材料科学部門 強度システム設計研究室
准教授 池田 賢一

[PROFILE]

出身高校
福岡県立筑紫丘高等学校
研究分野
材料組織学・材料強度学
研究テーマ
結晶性材料の諸特性と組織の相関について

2021年8月7日(土)と8日(日)に東京オリンピックのマラソン競技が札幌市で開催されたことは記憶に新しいかと思います。そのコースは周回になっており、北海道大学内を3回通ったことも競技をテレビ等で観戦されていた方は、ご存知だと思います。

オリンピック終了後のある晴れた日に、工学部正面玄関前の噴水広場を抜けてマラソンコースとなった中央道路に面した歩道を歩いてみました。中央道路は歩道との間に高い樹木が立ち並んでいます(上写真)。よく見ると、これらの樹木1本ずつに色のついた番号札が付けられています。以前の当シリーズでも紹介されましたが、工学部内には多くの植物・樹木が植生されており、それらにも歩道の樹木とは色が異なる番号札がつけられていました。細かいことが気になり、施設部にお尋ねしたところ、キャンパス内の樹木は、管理部局・樹木名・樹高・直径・位置などがデータベース化されており、番号札はその管理番号とのことでした。

さて、歩道を歩いていると、立ち止まって下を向いている方々がいました。私もその場所で立ち止まって確認したところ、下写真に示す銘板が歩道のアスファルトに埋め込まれていました。工学部前は、ちょうどマラソンコースの20km、30km、40km地点になっており、その地点の工学部側の歩道にそれを記念した銘板が設置されているのです。四季折々の風景を楽しませてくれる自然を楽しみながら、冬の期間は雪で隠れているかもしれませんが、樹木の番号や銘板を探しつつ歩道を歩いてみてはいかがでしょうか。次回も工学部敷地内を歩いてみて気になる風景を紹介したいと思います。

中央道路の樹木
マラソンコース30km地点を示す地中銘板