工学部のおすすめスポット
工学部内を歩いてみると
材料科学部門
強度システム設計研究室
准教授 池田 賢一
[PROFILE]
- 出身高校
- 福岡県立筑紫丘高等学校
- 研究分野
- 材料組織学・材料強度学
- 研究テーマ
- 結晶性材料の諸特性と組織の相関について
工学部は教員数・学生数ともに学内最多の組織であり、札幌キャンパスの中で最も広い面積を占める多くの建物で教育・研究が行われています。この連載では、著者が広大な工学部の敷地内を歩いた時に、気になった風景や建物のことを写真と共に紹介していきます。
第1回目は、正面玄関に向かって右奥の方角に位置する材料・化学系棟と情報科学研究院棟の間からM棟に向かって続く道を西に進んでみました。その先には、第一農場が広がっておりポプラ並木や季節によっては、多くの動物の姿を見ることができます(左写真)。また、ここにはサクシュコトニ川の暗渠の部分があり、鴨の親子やエゾサンショウウオ、小魚がいることもあるそうです。そのような風景を眺めることができる場所に2階建てですが、階段状の施設があります(右写真)。『新世代先端材料研究実験棟』と書かれたこの施設には、世界で初めてイオンビーム、レーザー光、電子などの複数の量子ビーム照射下で原子レベルの時間経過観察(その場観察)を可能にした超高圧電子顕微鏡等、多数の電子顕微鏡群が設置されています。著者自身も当施設内の装置を研究で利用しており、集中して実験した後には農場の風景を眺めて疲れを癒やしています。次回も工学部敷地内を歩いてみて気になる風景を紹介したいと思います。