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多彩な面々による、
工学研究的フリートーク。

卒業生コラム

「優柔不断」だから北大に

東海旅客鉄道株式会社
主席 小河 亮太

[PROFILE]

出身高校
千葉県立東葛飾高等学校
2016年4月
北海道大学大学院工学院
材料科学専攻入学
2018年3月
同専攻 卒業
2018年4月
東海旅客鉄道株式会社
入社

私は昔から優柔不断で、今も毎日の昼食に悩む日々です。将来の「やりたい事」についても悩み続けた結果、入学時に学部を選ばなくてよい、「総合入試」という制度に惹かれ北大を志望しました。いわば、人生の選択に1年の猶予を得たかったのです。とは言うものの、その1年間でピンとくるものに出会えた訳ではなく、漠然と「モノづくりに関わりたい」という思いで工学部を選びました。

そんな私でしたが、研究室での研究テーマ選択時には、「社会的な貢献度は大きいが一番忙しい」という説明を先生から受け、珍しく即決したことを覚えています。今も問題となっている福島原発の汚染水に関する研究で、何か大きなことの一端を担いたい、という思いが理由でした。

所謂将来の夢がなかった自分にとって、「大きな目標」に挑戦できたことは大変に幸せでしたし、周囲にはその挑戦に応えてくれる環境がありました。英国の大学設備でしかできない研究があると言えば行かせて頂きましたし、国際学会で発表もさせて頂きました。このような貴重な経験を得たことで、社会人になった今でも挑戦を忘れない「フロンティア精神」が自分の中に根付いています。

大学時代週末に行った知床にて 雄大な自然に憧れていたのも北大を志望した理由の1つでした。