顕微鏡関連装置

原子間力顕微鏡(AFM)

HITACHI Nanocute
材料表面の凹凸をナノレベルで測定する装置です。原子レベルに近い分解能で、材料表面の三次元立体画像を得ることができます。昔の原子間力顕微鏡とは異なって半自動測定に対応しており、初心者でも簡単にナノレベルの表面像を得ることができます。

ウルトラミクロトーム

RMC Powertome XL
透過型電子顕微鏡用の超薄切片を作製する装置です。ダイヤモンドのナイフを用いて厚さ10nm程度までの薄片を形成することができます。ガラスナイフメーカーも備えています。

親水化処理装置

JEOL DII-29020HD
電極の放電によって生じるイオンを用い、材料の表面を親水化する装置です。主に、ウルトラミクロトームのダイヤモンドナイフやTEM用グリッドを親水化するために用いています。

システム実体顕微鏡

Nikon SMZ18
さまざまな材料表面を比較的低倍率で観察する光学顕微鏡です。低倍率とはいっても非常に高い解像力を誇るレンズを備え、ズーム比は18:1、動画撮影も可能なハイスペックの実体顕微鏡です。

金属顕微鏡

Nikon LV150N
パソコン制御型の金属顕微鏡です。Z軸電動ステージによる深度合成や三次元形状分析、画像連結機能などを搭載しています。また、位相フレネルレンズを用いた明視野・暗視野Plan Apo対物レンズにより、光学顕微鏡最高レベルの画像取得が可能です。

 各種分析装置・測定機器 

マイクロビッカース硬度計

Shimadzu HMV-G 20S
材料の硬さを測定する装置です。ダイヤモンドの圧子を押し付けて、生成したくぼみの大きさを測定することにより、ビッカース硬度を得ます。ビッカース圧痕を用いて試料表面の微小な位置をマーキングしたりすることにも利用できます。

静的・動的接触角計

KYOWA DM-501
材料表面に静置した液体の接触角を測定する装置です。とても水がよく濡れる超親水性や、水をよく弾く超撥水性などの評価に用います。前進接触角および後退接触角の測定による接触角ヒステリシスを得て、表面の滑落性を評価することも可能です。

ウルトラミクロ天秤

METTLER XPR2UV
試料の質量を0.1µg(0.0000001g)単位で測定できる装置です。一般的な電子天秤では、世界最高レベルの精度を誇ります。

紫外・可視分光光度計

Thermo GENESYS 10S UV-VIS
溶液の吸収スペクトルを測定し、溶液に含まれている化学物質の定性・定量分析を行う装置です。

蛍光分光光度計

JASCO FP-8300
光のエネルギーを吸収して発光する「フォトルミネッセンス」を評価する装置です。どのような励起波長で、どのような波長の蛍光が生じているのか、可視化することができます。

分光測色計

Konica Minolta CM-5
材料表面の色を評価する装置です。各波長ごとの反射率など一般的な分光測定から、人間の見た目の色を評価する測色まで、表面の色に関する全般的な測定が行えます。

マルチチャンネル分光測定器

Ocean Optics USB2000+
物質の透過・吸収・反射・発光を測定する光ファイバーマルチチャンネル分光器です。どの波長の光がどの程度、透過・吸収・反射・発光しているのか、2nmの波長分解能で測定することができます。

熱重量・示差熱分析装置(TG-DTA)

Rigaku TG-DTA8121
物質を加熱した際の重量変化および基準物質との温度差(示差熱)を同時測定することにより、物質の熱分解や結晶変化、酸化反応、水分の蒸発などの評価を行う装置です。1500℃までの高温測定に対応しています。

粘度計

ATAGO VISCO
液体の粘度(ねばりの度合い)を測定する装置です。粘度は温度に強い影響を受けるため、温度を正確に制御しながら測定できます。

pH計・電導度計

METTLER SevenMulti & SevenCompact
溶液の水素イオン指数(pH)や電気電導度を測定するための機器です。安価な装置と比較して、かなり精密に、正確に測定することができます。

四重極型質量分析計

ULVAC Qulee with YTP-H
大気圧のガス分析を行う装置です。環境中や反応場にどのようなガスが存在するのか(例えば空気中であれば窒素、酸素、アルゴン、二酸化炭素など)、質量数を測定することにより理解できます。

電気化学装置

電解装置一式

金属材料をアノード酸化・カソード還元するための装置一式です。恒温水槽、水中スターラー、電気化学セル、直流/交流電源、デジタルマルチメーターおよびパソコンから構成されており、このセットがたくさんあります。

高精度ポテンショスタット・ガルバノスタット・周波数特性解析器

Ivium CompactStat
金属材料の電気化学的な特性や腐食挙動を精密に測定するための装置です。ほとんどの電気化学測定をこなすことができる優れものです。

グラフィカルソースメーター

Keithley SMU 2450 & 2470
最大電圧 1100 V(分解能 5 µV〜50 mV)、最大電流 1 A(分解能 500 fA〜50 µA)の高精度高電圧電源です。微小電流を精密に制御しながら高電圧アノード酸化を行うために重宝しています。

ローノイズ前置電流増幅器

Stanford Research Systems SR570
極めて小さな電流(1pA = 0.000000000001A レベル)を増幅して出力する装置です。微小電流を正確に測定するために欠かせないアンプです。

オシロスコープ

Rohde&Schwarz RTE1024, MXO44-242 
電位の変化を高速測定する装置です。周波数帯域200MHz、最大サンプリングレート5G/s、メモリ長400M、垂直分解能18bit、垂直軸500µV/div〜10V/div、水平軸50ps/div〜10000s/divの高性能オシロスコープで、とても短い時間スケールの電位・電流・静電気量などを測定するために役立っています。

ナノクーロンメーター

Monroe Electronics 284/22B
摩擦帯電によって材料表面に生じる電荷(静電気)をpC(ピコクーロン)の精度で測定する装置です。電荷の移動を電流として取り出すナノ発電機を開発しており、電荷の正確な測定のために使用しています。 

薄膜作製装置

真空蒸着装置

アルミニウムや金などの金属を真空中で加熱して蒸発させ、対向した基板にそれらの薄膜を形成する装置です。マグネトロンスパッタよりも厚い層を形成するために使用します。

DCマグネトロンスパッタ

Quorum Q150TS
材料表面にナノレベルの薄膜を作る装置です。厚さは1nm単位で1µm程度まで、貴金属や卑金属、導電性酸化物薄膜を形成できます。現在、Au, Ag, Cu, Pt, Pd, Rh, Ir, Ru, W, Al, Mg, Ti, Sn, Fe, Cr, Mo, ITOの各ターゲットを用意しています。

スピンコーター

試料を高速回転させて、表面の液体を遠心力によって薄膜化する装置です。

その他一般装置

自動研磨機

Struers S5629
金属を鏡面研磨するための自動研磨機です。アルミニウムは大変柔らかく、手研磨では鏡面を得ることが難しいため、重宝しています。比較的弱い力で長時間の自動研磨を行うことにより、鏡面のアルミニウムを得ています。

マッフル炉・電気炉・恒温器各種

1250℃までの高温熱処理を行ったり、20℃程度の恒温処理を行ったりと、温度を制御して材料表面を制御するための装置類です。環境(雰囲気)も、大気、真空、窒素、アルゴンと様々に制御可能です。

3Dプリンター

Formlabs Form3
光造形方式の3Dプリンターです。造形サイズ145mm × 145mm × 185mm、積層ピッチ25µm 〜 300µm、透明樹脂、硬い樹脂、ゴムのような樹脂、化学的安定性に優れた樹脂、高温に耐える樹脂など、さまざまな樹脂からなる三次元構造を簡単に作ることができます。

恒温恒湿グローブボックス

実験環境中の温度および湿度を一定に制御しながら実験を行うための大型のグローブボックス(箱)です。管理が特に難しい湿度を保ちながら実験するために役立っています。