No.422
2020年04月号
量子力学超入門
19世紀末、製鉄の効率を上げるために、
光の色から溶鉱炉の温度を正確に測定する必要がありました。
ここから量子仮説が生まれ、
小さな粒である“量子”という考えかたが提唱されます。
波だと思っていた光が、
実は粒子の性質を持つことがわかったのです。
そして、その類推からあらゆる粒子が波であると考えられ、
量子論が確立されていきました。
その後、電子のふるまいが計算できるようになると、
量子力学は半導体産業に応用されました。
今や半導体無しに現代人の生活は成立しません。
量子力学を基に先端技術が次々と生まれ、
私達の日常生活やビジネスの世界が
飛躍的な進化を遂げてきたのです。
今後も、新しい量子技術が世界を変えると言われています。
今回の特集では、
必読の量子力学入門解説から最先端の研究まで、
新進気鋭の研究者たちが解説します。