工学部発のア・レ・コ・レ
発明を照らすのは好奇心
Curiosity brings the light to invention
工学研究院応用物理学部門
量子機能工学研究室 教授
Wright Oliver Bernard
[PROFILE]
- 研究分野
- 音響物理学
- 研究テーマ
- 新規音響メタマテリアルの開発
何かにつまずいて、“こんな道具があれば…”と思うとき、正にその瞬間、あなたは発明の半分以上をしているのです!何故って、発明は必要性を満たすことですから。
1932年、米国のヘンリー・フィリップスは、マイナス(-)ドライバーを使ってそれまでのネジを止めると、ドライバーが滑って仕方がないと思っていました。そこで、彼はプラス(+)ドライバーとプラス(+)ネジを開発しました。
私の場合、長方形のエリアを均一に照らしながらも、環境に調和するライトをつくれないか、そのために透明なデスクライトつくってはどうか、と考えることから始まりました。
最終的には、透明アクリル板を曲げて使うことで、プラム・サイエンス株式会社から販売中のグローワイド・デスクライトを開発しました。
また、長方形エリアを均一に照らすために、光ファイバーを使用しました。デスクライトのベース部分内にあるLEDからの光は、透明板の中を通り、カーブ状の場所を通過し、先端から出ていきます。重なった光がデスク上を非常に均一に照らすように、先端の形を工夫し、光を二方向に出しました。
新たな道具探しを楽しめる人には、良いものを開発できる可能性が存在しているのです。