研究・活動紹介
「走るお店」が支える暮らし
建築都市空間デザイン専攻
建築計画学研究室
修士課程1年 大伏 玄泰
[PROFILE]
- 出身地
- 石川県珠州市
- 趣味
- 建築見学旅行
- ひとこと
- 成長できる環境に身を置き、貪欲に学びの機会を掴んでいきましょう。
「移動販売」と聞いて何をイメージしますか?石焼きいもやクレープ、たい焼きを売る販売車なら時々見かけると思います。近年では、決められた曜日に新鮮な野菜や魚を積んだ車がやって来て、近所で買い物ができる地域が増えています。私は、移動販売車が必要不可欠な地域でのライフスタイルを研究するため、利用者へのインタビューを行っています。販売車の停車時間が限られるため、近所の方々と一緒に利用する際、互いに気づかったり、到着時刻を気にしたりする様子が確認されました。
北海道では、農村部の人口減少による店舗の撤退と市街地の高齢化で、移動販売の需要が高まると予想されています。また、図書館やATMの役割を担う移動車が道内各地ですでに活躍しています。課題先進地だからこそ、研究のフィールドとしての魅力を感じます。
将来的には、災害復興地域の生活にマッチしたサービス提供の計画に役立つと考えています。さらに今後、自動運転車が普及すると、お店が走ってやってくる時代が当たり前になるかもしれません。交通や情報技術が進化する時代においても、人々の暮らしを支える建築分野の視点が問われ続けるという認識を持ち、研究に取り組んでいます。