就職・卒業後の進路は?

高校のカリキュラムで必修でなくなってしまったためか、物理学を学ぶ学生が減少しているという話を聞きます。しかし、社会が必要としている応用物理工学を修めた人材の数が減少したわけではありません。物理学などの基礎科学の深い知識なくしてはこれからの独創的科学技術の発展は有り得ないとの認識が、産業界で広まっているのです。このため、物理学や応用物理工学を専攻した優秀な学生の就職はこの不況下にあっても好調で、多くの学生が企業で最先端の研究・開発に従事しています。業種については、エレクトロニクス・情報関連メーカーへの就職者が30%を超えていますが、金属や高分子などの素材関係、バイオ関係、機械・自動車関係、医療関係など、非常に広範囲の産業分野から求人があります。地域的には関東圏・関西圏への就職も容易で、半数以上の学生が北海道外に就職しています。

実際には、研究開発に必要である高度な知識を得るために多くの学生が修士課程に進学し、さらに大学の教員や研究者を目指して博士課程に進学する学生も少なくありません。博士課程を終えた学生は、産業界はもちろん大学・研究所などでも活躍しています。

主な就職先(過去5年間上位10企業):
富士通、キヤノン、リコー、古河電気工業、富士写真フイルム、オリンパス光学工業、日立製作所、村田製作所、日本電気、京セラ、セイコーエプソン
主な就職先