北海道大学工学部
創立100周年記念事業

記念事業について

1. ドクター・インテリジェンスサポート

高空燃料実験装置(宇宙を模擬するロケット燃焼実験装置)の整備をする大学院生
高空燃料実験装置(宇宙を模擬するロケット燃焼実験装置)の整備をする大学院生

工学系人材による研究力の向上は、わが国の国際競争力を支える大きな原動力であり、工学系博士学生を増やすことは、工学部のみならず大学の重要な使命です。しかし、博士学生を取り巻く環境は厳しさを増しており、博士課程で学ぶうえで必要な学費は大きな障害になっています。わが工学部創立100周年のこの記念すべき機会をより意義あるものにするため、独自の奨学金制度を新設し、安心して学べる就学環境の充実に積極的に取り組むとともに、寄附金の基金化によって継続した支援を目指します。

さらに、社会人博士コースや博士起業コース(案)を新たに設け、同窓生の皆様をはじめ、志のある社会人のための就学機会と博士取得者の増加を図ります。

2. カンパニーボード・マッチングサポート

日頃の研究の成果についてポスター発表する大学院生
日頃の研究の成果についてポスター発表する大学院生

企業と修士・博士学生をつなぐサポート体制を構築します。現在、本学の先端人材育成センターが主宰している、博士・ポスドクを対象とした企業とのマッチングイベント「赤い糸会」に加えた新たな取り組みです。わが工学部の卒業生はその約9割が修士課程へ進むので、企業が求める人材に関する情報を修士及び博士学生へ積極的に提供し、学生自身が卒業後の進路について、できるだけ早い時期から真剣に考える機会を創ります。

学生が自身の持てる能力を最大限に発揮できる企業の選択肢を増やすだけでなく、企業にとってもよりマッチした人材の確保につながることを期待します。

企業から提供のあった情報に対し、学生自身が自らの行動により更なる情報収集や自己アピールを行うことで自立心の向上を図り、併せて責任意識の高い人間としての成長を促します。

3. エンジニアリング・アクションプログラム

設計した建築物の模型を用いて発表する工学部生
設計した建築物の模型を用いて発表する工学部生

今般、理工学を志望する学生の減少が顕在化しています。また、ダイバーシティあるいは女性ならではの発想という観点から、女性の理工系専門家の活躍が社会的に求められています。理工系を志望する学生を増やすためには、若いうちから理工系分野への関心を持ち、理工系大学への進学を目指す意欲を掻き立てるための取り組みが重要です。

そこで、わが工学部が旗振り役となり、意欲旺盛なOB教員の皆様のお力添えを頂きながら、理工系の素晴らしさや楽しさを伝える伝道師となります。例えば、ご出身の中学校・高校に出向いて出前講演を行うことにより、理工系を志望する女子及び男子学生の増加に寄与することを目指します。

4. 「SDGsミュージアム」

「SDGsミュージアム」 「SDGsCafe」
左「SDGsミュージアム」 右「SDGs Cafe」のイメージ

「SDGsミュージアム」では、わが工学部の100年にわたる歩みを、研究室の変遷とともに、最先端の研究成果などを融合させた現在の工学部を体感していただけます。長い歴史の中で培われてきた、わが工学部の英知と先端的研究が導く未来の姿が見えてきます。

当ミュージアムには「SDGs Cafe」を併設し、同窓生の皆様の憩いの場にするとともに、現役学生や教職員とも世代を超えて気軽に交流できる空間を演出します。

5. ヴァーチャル工学部

ヴァーチャル工学部イメージ
ヴァーチャル工学部のイメージ

Web上に北海道大学工学部が現れます。ヴァーチャル工学部では、メタバースにより、オンラインやハイブリッドでの授業や演習、各種の講演会が行われ、学生はもちろん、同窓生の皆様も講演会等に参加できます。いつでも、どこからでも、北大工学部を訪れてみてください。

ヴァーチャル工学部は各種のシンポジウムや学会活動にも活用いただけ、Withコロナの時代のハイブリッド教育や会合に大きく貢献します。

ヴァーチャル工学部内の掲示板には、企業や行政機関の就職に関する最新情報や、学生や同窓生の皆様に役立つ情報など、幅広く掲載する予定です。

6. 記念誌の発行

「工学部五十年史」 「工学部七十五年史」
左「工学部五十年史」 右「工学部七十五年史」

わが工学部の100年の歩みと数多くの功績を後世に伝えるとともに、先人達が築いてきた偉業を称えるため「北大工学部百年史」を編纂し、併せてDVD版も作成します。

また、貴重な写真等をアーカイブズ化することにより、同窓生の皆様と工学部100年の歴史を振り返りながら、創立以来の工学知を共有します。お手元に工学部に関するお宝の写真などがございましたら、是非ともお借りしたく、お申し出くださいますようお願い申し上げます。

お問い合わせ

北海道大学工学系事務部総務課
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