77年後は今・・・

私は高校時代、進学先の選択を大変悩みましたが、建設現場の職人である鉄筋工だった父方の祖父と、北海道大学農学部出身の母方の祖父の経歴を組合せた結果、北海道大学工学部土木工学科を選択しました。

現在、仕事では、BIM/CIM（Building/ Construction Information Modeling, Management）という、コンピュータ上に作成した3次元モデルに部材等の関連情報を結びつけ、情報を共有することにより、建設業の生産性を向上する取組みに従事しています。施工段階では、BIM/CIMモデルを用いて、設計図からの修正、工事の進捗状況、施工時の危険箇所等をわかりやすく"見える化"することで、現場の担当者の施工手順の確認や工程管理の効率化を支援しています。現場との打合せは、BIM/CIMモデル等を画面で共有することで、在宅勤務でオンラインでの実施も可能です。祖父が働き始めた約77年前には、このような働き方は想像もつかなかったことでしょう。技術の進歩とともに働き方も変わっていくことで、私にも活躍の場があることに感謝しています。

将来的には、BIM/CIMモデルの自動生成や、現場の自動化施工等、最新技術の開発に取り組み、建設現場の労働力不足の解消に貢献したいです。