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最近の卒論・修論・D論
−令和2年度 博士論文− 「半導体量子井戸構造における井戸間電子移動を用いたスピン緩和スイッチングの理論的研究」 "Theoretical study on the switching of the spin relaxation using the interwell electron transfer in semiconductor quantum well structures" 飯島 智徳 −令和2年度 修士論文− 「空間反転対称性が破れたIV族原子層における電流誘起スピン偏極」 大原 浩平 「らせん状原子鎖における電流誘起角運動量偏極とスピン流」 矢田部 優哉 −令和2年度 卒業論文− 「螺旋状原子鎖の電流誘起角運動量偏極と群速度のバンド依存性」 柏 慎之介 「hBN単層における固有状態のスピンの期待値」 森 祐貴 −令和元年度 修士論文− 「局所的な反転対称性の破れを持つ二重量子井戸におけるD'yakonov-Perel'スピン緩和の理論」 林田 健二 −令和元年度 卒業論文− 「原子層フォスフォレンにおける電流誘起スピン偏極」 氏家 勇 −平成30年度 修士論文− 「二重量子井戸におけるスピン・擬スピン流のHanle効果」 石川 俊也 「螺旋状原子鎖における電流誘起スピン・軌道角運動量偏極」 乙戸 良介 「"Hidden spin polarization"をもつ二重量子井戸における局所的電流誘起スピン偏極」 加藤 貴大 −平成30年度 卒業論文− 「空間反転対称性をもつ一次元結晶における局所的電流誘起スピン偏極」 大原 浩平 「原子リングにおけるスピンフィルター効果」 矢田部 優哉 −平成29年度 卒業論文− 「二重量子井戸におけるスピン・擬スピンの時間発展」 林田 健二 二重量子井戸のそれぞれの井戸におけるRashbaスピン軌道相互作用の係数がαと-αである場合に、 スピンと(電子がどちらの井戸にあるかを示す)擬スピンのダイナミクスを密度行列を用いて計算し、 擬スピンの反転がスピンの歳差を抑制することを明らかにした。 −平成28年度 卒業論文− 「量子井戸におけるskew散乱の遷移確率と次元クロスオーバー」 石川 俊也 量子井戸において形成されるサブバンド構造がskew散乱の遷移確率を増大させることを明らかにした。 「ヨウ素原子鎖におけるエネルギー準位のスピン分裂」 乙戸 良介 螺旋構造をもつヨウ素原子鎖においてエネルギー準位がスピン分裂することを明らかにした。 「半導体ヘテロ構造における透過率のスピン依存性」 加藤 貴大 半導体ヘテロ構造において電子がエネルギー障壁を透過する確率がスピンに依存することを明らかにした。 −平成28年度 修士論文− 「原子リングを用いたスピンフィルターの理論」 尾岸 隆史 ヨウ素原子からなる原子リングにソース電極から電子を入射したとき、2つのドレイン電極に電子が遷移する確率がスピンに依存することを明らかにした。 −平成27年度 卒業論文− 「分子接合の2原子モデルにおけるスピン反転の確率」 近藤 聖也 sp2混成軌道とpy軌道をもつ原子を2つ有する分子からなる分子接合において、 電子が2原子を通過した後のスピン反転の確率が消失することを見いだした。 これは、上向きスピン状態を経由する過程と下向きスピン状態を経由する過程が干渉して打消し合うことによる。 −平成26年度 卒業論文− 「分子接合の単原子モデルにおけるスピン反転確率に対する周辺電荷の影響」 尾岸 隆史 p軌道をもつ原子を有する分子からなる分子接合において、 原子の近くに存在する電荷が(電子が原子を通過する際の) スピン反転の有無を変えることがあるということを明らかにした。 「sp2混成軌道をもつ分子接合におけるスピン反転」 鳶坂 涼 sp2混成軌道をもつ原子を有する分子からなる分子接合において、 上向きスピンをもつ電子が原子を通過する際、 通過後のスピン状態が上向きスピンと下向きスピンの重ね合わせになることがあるということを突き止めた。 −平成26年度 修士論文− 「Au(111)表面の原子ステップにおけるエレクトロマイグレーションの活性化エネルギー」 虎尾 禎史 エレクトロマイグレーションとは電流が流れているときに原子が移動する現象である。 このエレクトロマイグレーションにおける原子移動の経路を、 第一原理計算を用いて経路ごとの活性化エネルギーを計算することにより解明した。 −平成25年度 卒業論文− 「分子接合におけるスピン反転の摂動計算」 埴山 遂 p軌道をもつ原子を有する分子に電流端子を接続した分子接合において、 電子が原子を通過する際にスピンを反転する確率が分子の向きにより0%か100%と 大きく変化することを突き止めた。 −平成25年度 修士論文− 「量子ホール系における2次元ホールポテンシャル分布の振動数依存性と時間発展」 島 浩輔 強い磁場を印加した2次元電子系に電圧を加えたときのポテンシャル分布を電圧の振動数を変えて計算し、 ホール電圧の形成過程に時定数が100秒という遅いプロセスと それより11桁も速いプロセスが共存することを見い出した。 −平成23年度 卒業論文− 「交流電場を印加した量子ホール系における試料端付近のホールポテンシャル分布」 島 浩輔 交流電場の振動数を変えることで、量子ホール系のバルクを電流が流れるbulk transportから、試料端を電流が流れるedge transportにクロスオーバーすることを見い出した。 「カーボンナノチューブに吸着したインジウムのエレクトロマイグレーション」 虎尾 禎史 インジウム原子とカーボンナノチューブ上の電子の電荷のバランスや、電子の不純物散乱強度により、インジウム原子の移動の向きが変わることを見い出した。 −平成22年度 修士論文− 「スピン軌道相互作用をもつ2次元電子系のスピン偏極とスピン流の理論」 羽部 哲朗 スピン軌道相互作用をもつ2次元電子系における電子の運動量とスピンの分布が従うボルツマン方程式を導出し、スピン偏極が減衰する分布と振動する分布があることを見いだした。 −平成21年度 修士論文− 「量子ホール系における電子温度とランダウ準位ごとの電気化学ポテンシャルの空間変動」 及川 涼介 量子ホール系で形成される離散準位(ランダウ準位)ごとに電気化学ポテンシャルを導入するというモデルに基づき、量子ホール系でリミットサイクル振動(リズム)を確認し、振動周期の各段階で電子温度や静電ポテンシャルに空間変動が現れることを見いだした。 「量子ホール系における電流分布と各ランダウ準位の化学ポテンシャル」 梶山 佳敬 細長い量子ホール系に電流を流したときの電流分布を、量子ホール系で形成される離散準位(ランダウ準位)ごとに化学ポテンシャルを導入するというモデルに基づき、計算した。電流に垂直な方向に化学ポテンシャルの不均一性が現れ、そのため電流分布が片側に偏ることを見いだした。 −平成20年度 卒業論文− 「量子ホール系における非平衡電子分布と動的核スピン偏極」 羽部 哲朗 量子ホール系に電流を流すことで発生する核スピン偏極とそれによって誘起される電気抵抗成分を表す式を導出し、この電気抵抗成分が核スピン偏極の分布にはよらず積分量だけによって決まることを見いだしました。 −平成20年度 修士論文− 「量子ホール系における電子温度とランダウ準位ごとの電気化学ポテンシャルの空間変動」 長南 宏佑 量子ホール系で形成される離散準位(ランダウ準位)ごとに電気化学ポテンシャルを導入するというモデルに基づき、電子系の温度勾配を計算した。従来のモデルでは電子密度の関数として電子温度勾配の符号が反転したが、このモデルでは符号反転が消失することを見いだした。 −平成19年度 卒業論文− 「量子ホール素子を用いたリミットサイクル振動子の同期現象の理論解析」 及川 涼介 相互作用する2つのリミットサイクル振動子の振動が同期する現象を理論計算と数値計算により研究し、位相差0の同期だけでなく位相差πの同期も現れることを見いだしました。 「量子ホール素子を用いたリズム振動子の位相応答」 梶山 佳敬 リズム振動子にパルス型摂動(熱刺激や電流刺激)を与えたときに生じる振動の位相のずれ(位相応答)を数値計算により求め、この位相応答をもとにリズム振動子の集団の位相分布を制御する(狭めたり広げたりする)方法を見いだしました。 −平成19年度 修士論文− 「量子ホール系における緩和振動」 徳田 大祐 量子ホール系の双安定性から緩和振動(リズム)が生じることを数値計算により確かめました。この緩和振動で周期的に振動する電圧の振動幅が系のパラメタにどのように依存するかを明らかにしました。 「量子ホール系における電場ドメインの形成」 成田 健一 量子ホール系に一定の電場を加えて電流を流すと、電場のある範囲で電場ドメイン(電場の強いところ)が現れることが分かりました。電場ドメインが生まれる過程や、2つの電場ドメインが合体する過程を数値計算により明らかにしました。 |