北海道大学 大学院工学院 応用物理学専攻 応用物理学コース English version
光量子物理学研究室 Laboratory of Nonlinear Optics and Laser Physics

光量子Tips - 論文の取り方

(2014/07/06update)
ここでは論文の取り方について説明します。

北海道大学内のネットワークから論文を取る方法

大学内ネットワーク(例えば研究室のパソコンやELMSのパソコン)からは北大図書館が契約している論文誌とフリーアクセス論文誌が自由に見れます。(論文は普通有料ですが、フリーアクセスとしている論文誌は無料で論文をダウンロードして読めます。また、北大図書館が出版社と購読契約している論文誌については(北大生であれば)お金を払うことなくダウンロードして読めます。)

例として、

[1] Kohei Toyoda, Fuyuto Takahashi, Shun Takizawa, Yu Tokizane, Katsuhiko Miyamoto, Ryuji Morita, and Takashige Omatsu, "Transfer of Light Helicity to Nanostructures,"
Phys. Rev. Lett. 110, 143603 (2013)

のダウンロードの仕方を説明します。

論文を取るために最低限必要な情報

論文を取るために最低限必要な情報は

  • 論文誌の名前 (例ではPhys. Rev. Lett.のこと)
  • 巻(Volume) (例では110のこと)
  • ページ (例では143603のこと)
です。これさえあれば目的の論文にたどりつけます。

論文誌の略称について

論文誌は慣例で略称で呼ばれることがあります。(論文誌によって略し方のルールがあります)以下に主な略称を示します。

雑誌名略称
Physical Review LettersPRL, Phys. Rev. Lett.
Physical Review APRA, Phys. Rev. A
Physical Review BPRB, Phys. Rev. B
Physical Review CPRC, Phys. Rev. C
Physical Review DPRD, Phys. Rev. D
Physical Review EPRE, Phys. Rev. E
New Journal of PhysicsNew J. Phys.
Optics LettersOpt. Lett.
Optics ExpressOpt. Express
Journal of the Optical Society of America AJOSA A, J. Opt. Soc. Am. A
Journal of the Optical Society of America BJOSA B, J. Opt. Soc. Am. B
Optics CommunicationsOpt. Comm.

論文のダウンロード方法(1)論文誌サイトからアクセスする

まずは論文誌サイトから欲しい論文をダウンロードする方法について説明します。

例に挙げた論文誌はPhysical Review Lettersなので、そのサイトにまず行きます。例えば、「Physical Review Letters」「PRL」「Phys. Rev. Lett.」で検索するとPhysical Review Lettersの公式サイトに行けます。

図1 Physical Review Lettersの公式サイト。右上に検索ボックスがあり、そこに欲しい論文の情報を入れます。

図1はPhysical Review Lettersの公式サイトですが、このサイトの右上に検索ボックスがあります。この中に欲しい論文の情報を入れて検索します。例えば、「PRL 110 143603」と検索してみましょう。

図2 欲しい論文のページ。PDFと書かれたボタンを押せばPDF文章が取得できます。

「PRL 110 143603」という検索ワードは論文を特定するのに必要十分な情報を与えているので、直接論文のページに飛びます。PDFと書かれたボタンを押すと、その論文をPDF形式でダウンロードすることができます。

このようにして、論文を取ることができます。

論文のダウンロード方法(2)Google検索をする

欲しい論文を探し出す方法としてもう一つ、Google検索をする方法を紹介します。最終的には、欲しい論文の公式なページに行き、そこから論文をダウンロードしますが、欲しい論文の公式なページに辿り着く方法としてGoogle検索を使うということです。

Googleには論文を検索するために特化したGoogle Scholarがあります。

例えばGoogle Scholarの検索窓に「PRL 110 143603」や論文の題名「Transfer of Light Helicity to Nanostructures」を入れて検索してみましょう。そうすると、検索結果の一番最初にその論文の公式なページが表示されるはずです。(図3;時々うまくいかないことがあります)

図3 Google Scholarでの検索結果。右側に「Full-Text @ 北海道大学」と書かれているのは、北海道大学の図書館でその雑誌を購読しているので論文がダウンロードできるという意味です。

このリンクをクリックすると論文の公式ページに行くのでそこからダウンロードができます。(詳しくは「論文のダウンロード方法(1)論文誌サイトからアクセスする」を参照)

大学外のネットワーク(家)から論文を取る方法

あまり知られていませんが、学外からも論文を取ることができます。

学外から論文を取るには北大図書館のリモートアクセスサービスを使います。このサイトにアクセスすると、「リモートアクセスサービス利用方法 (PDF)」があるので、よく読みましょう。

リモートアクセスサービスから(北大生であれば)ELMSのIDとパスワードを入力すれば学外からでも北大図書館が契約している論文誌の論文をダウンロードすることができます。

リモートアクセスサービスにログインをすると、論文誌を検索できる画面が現れます。この検索窓に、論文誌の正式名称を入れて検索してください。(図4 例えば「Physical Review Letters」)

図4 リモートアクセスサービスにログイン後に現れるページ。この検索窓にまず論文誌の正式な名前を入れます。(例えば「Physical Review Letters」)

そうすると、図5のページが現れます。

図5 検索結果。「from 1958 to 現在」というのは、1958年から現在までに出版された論文が読めるということです。この図の場合「American Physical Society Journals」のリンクをクリックすると論文誌の公式ページへと行きます。

公式ページへと行った後は、「論文のダウンロード方法(1)論文誌サイトからアクセスする」で書いた手順で欲しい論文がダウンロードできます。

(注)「オープンアクセス」を掲げている論文誌の論文は無料で見ることができます。すなわち、オープンアクセスとなっている論文をダウンロードする場合は、リモートアクセスにログインする必要はありません。オープンアクセスの論文誌にはOptics Express誌やNew Journal of Physics誌などがあります。