河川水(再生水)の生物学的汚染メカニズムの解明
現在,水不足が深刻な問題となっている地域が世界中に存在しています.その対策として再生水が様々な用途に利用されています.再生水は通常の下水処理に加え,高度処理を行った水です.農業用水・家庭用用水としての利用や親水河川に供給されています.しかし,再生水を利用した親水河川において大腸菌数の増加が確認されています.これは,利用者の健康上の不安や生物学的安全性の低下につながるおそれがあり、この再生中での大腸菌数の増加の原因を解明することを目的として実験を行っています.
参考文献
Lin et al. Chemosphere 44, 2165–2174. (2016)
Satoh et al. Science of The Total Environment, 715, 136928. (2020)