デンドライト(樹枝状晶)とは?
デンドライトは最も一般的な凝固組織の一つで、液体の中から生まれた結晶が樹木のように枝分かれした形態をとりながら成長したものです。
右図は、過冷した液体アルミニウムに石英管を浸漬したところ、石英管の表面からアルミニウムのデンドライトが成長したものです。

右図は、るつぼ壁に付着したアルミニウムの液膜が凝固したもので、
表面の凹凸によって樹枝状の組織が見えます。

Al-Cu合金の液体中に浸漬した水冷銅パイプ表面から成長したデンドライトを撮影したのが右の写真です。凝固の途中で銅パイプを引き上げ、高速回転による遠心力を利用してデンドライトの谷間に残った液体を吹き飛ばしたところ、凝固したAl-Cu合金の表面にピラミッド状のデンドライト先端部が姿を現しました。
