会長あいさつ

同窓会の皆様へ

北海道大学工学部同窓会長 幅﨑浩樹

北海道大学工学部同窓会長  幅﨑浩樹

会員の皆様におかれましてはますますご健勝でご活躍のこととお喜び申し上げます。 日頃より同窓会の活動にご理解ご協力を賜り誠にありがとうございます。

北海道大学工学部は来年創立100周年を迎えます。 すでに「工学部創立100周年記念事業実行委員会」を立ち上げ,準備活動を始めております。 「つなげ工学知,次の世紀へ!」のキャッチフレーズのもと,同窓生の皆様とも連携して次世代を担う工学人財を育成するための支援事業を中心に, 以下の六つの事業を現在計画しています。

  • ①ドクター・インテリジェンスサポート (博士課程学生の学修・キャリア支援)
  • ②カンパニーボー・マッチングサポート (大学院生と企業のマッチングサポート)
  • ③エンジニアリング・アクションプログラム (女性を含めた多様な学生を受けいれるための広報活動)
  • ④SDGsミュージアム(工学部の歴史と先端研究の展示と同窓生等との交流スペースの整備)
  • ⑤ヴァーチャル工学部(オンラインで講演会や交流ができるシステム整備)
  • ⑥記念誌の発行(工学部100年の歩みを記念誌として編纂)

上記の①~③は社会で活躍する同窓生の皆様と力を合わせて次の社会を創っていく学生への支援事業となります。 工学の魅力を小中学生にも発信し,優秀で多様な学生を工学部へ受け入れ, そして高度工学人財として将来活躍する工学博士を多く輩出できるようご支援のほどお願い申し上げます。 そのための同窓生との交流の場として④SDGsミュージアムと⑤ヴァーチャル工学部を整備する予定です。 2024年9月27日(金)に予定しております創立100周年記念式典に合わせて皆様にお披露目できるように準備を進めております。 記念事業の詳細は「北海道大学工学部創立100周年記念事業趣意書」にてすでにご案内させております。 また,以下の本事業のホームページでも詳細をご確認いただけます。 持続可能で豊かな社会を創っていく工学人財を皆様とともに育成したく,是非ともご理解ご支援のほどお願い申し上げます。

さて,工学部の現況についてもお知らせいたします。 2019年度末からほぼ3年間新型コロナウイルス感染症の影響を受け,工学部における教育研究活動も大きな制約を受けてまいりましたが, 講義もほぼ対面に戻り,現在は学生でにぎわうキャンパスに戻っております。 3月末の卒業式・学位授与式や4月初めの入学式もそれぞれ卒業生,新入生が全員参加できる形で晴やかな式典を行うことができました。 コロナ禍で習得したオンライン授業の形式も今後対面授業を補完する新しい講義のあり方として定着し, より良い授業が提供されるように努めているところです。また, 本年3月末には工学部構成員の福利厚生の一環としてコンビニエンスストアをフロンティア応用科学研究棟の1階に設置いたしました。 新たな交流の場となることも期待しています。

研究面では,学内他部局や学外の大学・研究機関および民間企業と連携した新分野開拓のフロンティア研究や社会実装を目指したフィールド研究の拠点形成事業が進展しています。 特に,「ロバスト農林水産工学国際連携教育研究拠点」,「資源・環境国際連携教育研究拠点」, 「f3工学教育研究センター(宇宙・航空・船舶工学)」,および「ビッグデータとIoTに関する協同センター(CCB)」, さらに世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)に採択された「化学反応創成研究拠点(ICReDD)」がすでに多くの実績を上げております。 また,民間企業との共同研究を支援する「産学連携アドバイザリーチーム」を組織し,大学と企業が対等の立場で信頼関係を構築し, 社会貢献につながる成果を上げるための支援を始めています。

昨今,研究面のみならず,人材育成においても産官学連携の重要性が増してきております。 工学部および工学系大学院では,イノベーションを創出する研究と次世代の担う人財の育成に同窓会の皆様とのつながりを一層大切にしながら邁進していきたく, 是非ともご支援を賜れば幸いです。 最後に皆様のますますのご健勝と発展をお祈り申し上げます。