18年1月19日の活動


研究室見学会:維持管理システム工学研究室


 今回も引き続き研究室見学会を行います。維持管理システム工学研究室の松本RAに案内をして頂きました。コンクリートを扱われているところで、廃棄物を研究している方々にとっては馴染みのないものも多いと思います。

研究内容に関する紹介

 実験室訪問に先立ち、松本さんから維持管理システム工学研究室の主な研究テーマの紹介がありました。実験室で見てもらう機器の予備知識として、実験手法についても簡単に説明してもらいました。以下のテーマについてて実験、解析(シミュレーション)を行っているとのことです。

コンクリート、コンクリート構造物(供試体)の作成
コンクリート構造物の補強・修正方法の提案、評価
コンクリート構造物の耐久性能の予測、解明
コンクリート材料のリサイクルシステムの開発

実験室訪問

 上記の紹介の後、参加者一同で実験室へ赴き、説明のあった装置や実験の状況等を見学しました。以下にしめすような内容に関して、松本RAから実験の流れと使用する機材、機器の説明、そして試験の実演もしてもらいました。

コンクリート構造物の設計手法の提案
養生(コンクリートの強度発現期間)
その他材料の施工(FRP材による補強など)
試験装置などへの移動
試験

  1. アムスラー型万能試験機(コンクリート円柱供試体の圧縮試験など)
  2. 高精度万能試験機(載荷履歴をコンピュータで入力)
  3. ローゼン・ハウゼン型載荷試験機(梁や桁などの単量載荷試験機)
  4. 中型アクチュエータ(正負交番載荷、疲労載荷)
  5. 外的環境制御式載荷システム (外気温、湿度をコンピュータにより自動制御、任意の時点で室内に散水、コンピュータで制御しながら載荷)
  6. UCAM,DEデータロガー(試験データを測定する機器)
  7. 100HzサンプリングシステムADREC(1秒間に100回のデータサンプリングを行う測定機器)

[活動風景]

 10名程度の参加者で実験室にお邪魔しましたが、第一印象はまず室内が広いという事。3つの研究室が共同で使用するためもありますが、大変作業しやすいように見受けられました。実験の流れを色々と説明してもらいましたが、さすがにコンクリートを扱うだけあって実験試料のサイズも大きい。化学実験をメインに行う方々は、ビーカースケールで試料を扱うので感覚が全く違うとのことです。圧巻だったのが、外的環境制御式載荷システムでしょうか。気温や湿度の影響を変化させてコンクリートの試験を行う試験室で、密閉構造の大きな試験室内にコンクリートの載荷試験装置が設置されておりました。

 ご多忙の中、実験室の案内をしていただいた松本さんに厚く御礼申し上げます。


次回の活動内容について

 次回は地圏フィールド工学研究室をお邪魔させていただきます。当研究室の奈良PDに研究室での実験内容やその装置についてご紹介いただく予定です。

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