17年6月6日の活動


特別講演:資源再生工学研究室・恒川教授

「COE若手研究者に求めること」&「プロジェクトを立ち上げる際の方向性」

 企画力・リーダーシップ・コミュニケーション能力を養うため、若手研究会では経験豊かな方をお招きし、様々なことをご教授いただく。これも今年度の大きな活動の柱です。
 そこで今回は、本COE若手研究会を呼びかけられた一人であり、廃棄物代謝グループのリーダーであります資源再生工学研究室の恒川教授におこしいただき、「若手研究者が担うべき役割」そして「分野の違うもの同士が集まった場合の共通テーマの創出方法」について大変貴重なお話を頂きました。

[活動風景のレポート]

 恒川先生には、約 1時間にわたって熱心にご講演をして頂きました。北海道大学創立当時からの基本理念、最近の卒業生の現状と欠点、そしてこれから若手に求められること。順を追って丁寧にお話された中で、特にコミュニケーション能力と情報の重要性について強くお話されました。

「インターネットが普及している現在、ネットに接続すれば情報は簡単に手に入ってしまう。しかし、そのような容易に得られる情報は本当に価値ある情報ではない」

 対人コミュニケーションを通じ、学会などの質疑応答を通じ、初めて有用な情報を発見することができる。それには異なる分野の人と広く関わりを持つことで新しい発想が生まれてくる。先生ご自身のご経験から、その重要性をおっしゃっておられました。そして、多くの分野の情報を、点(専門分野)から面(情報の共有)へ,面から立体(共通の目標)へと発展させ研究を進めていく。若手の私たちにとって、大変貴重なお話を頂きました。

  • 北海道大学創立当時からの基本理念と最近の卒業生の現状
  • 北大の欠点
  • ホロニック・パス的構想の説明
  • 分野の違う人と情報交換をする際のコツ
  • 若手の時分にやっておいた方が良いことは何か?→基礎学問の勉強は将来,非常に役立つ.ホロニック・パス的構想は個人の頭の中でも適用できる.(各基礎知識,専門知識からひとつのテーマへ)


「発想法の実例と試用」

  • 話題提供者:資源再生工学研究室・劉さん

恒川先生のお話を受けて、今後プロジェクトの立ち上げ方法をどのように学んでいけばよいのか。次回以降の活動内容も検討しつつ、「 KJ 法などの発想法を本研究会に適用するにはどうすればよいのか」について説明,議論されました。

  • 議論の前に,共通の目的に対する意識がないと駄目
  • 「本研究会のメンバー全員に対してひとつのプロジェクト」という発想はやめ,少人数のグループを形成してはどうか?

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