17年5月26日の活動


1.分野横断的な研究者の集まりによる研究テーマの創出方法について

  • 話題提供者:循環計画システム研究室:佐藤さん
 
複数の研究分野からそれぞれの専門分野を持つ研究者達が集まった場合に,各分野をまたがる研究テーマをどのように提案すればよいのか,このような議題について発表,議論されました.

本会の大きな目標として若手独自のプロジェクトを発動することがあり, そのためには企画立案の方法論の習得が必要.
マネジメント能力を有する研究者がいま社会から求められており, 若手研究者の育成という観点からもこの議題は意義深い.
マネジメント方法論について,図書,ホームページなどの参考文献が紹介された.
企画立案の議論をする前に検討しなくてはならないことがあるのではないか?
研究テーマ案の捻出と絞込みを行う方法について提案された.(公募方式,分野別トレンドから, KJ法を用いる)


2.分野別研究トレンド報告会


 各分野で現在どのような事柄が問題となっており,どのような研究テーマが存在しているのか、今回も二人の博士課程学生より話題提供いただきました。

2-1. プラスチックリサイクル技術と動向

話題提供者:資源再生工学研究室・劉さん

  • プラスチックの種類の紹介(ポリエチレン系,ポリスチレン系)
  • プラスチックリサイクルの種類の紹介(サーマルリサイクル,マテリアルリサイクル)
  • サーマルリサイクルのプロセスの具体例(新日鉄におけるリサイクル方法)を紹介
  • ソルヴェイ社(ベルギー)のビニルループ(プラスチックをプラスチックにリサイクルする技術)を紹介
  • 再生されたプラスチックをさらに再利用するためには,より高品質の再生プラスチック製造技術の開発が必要


2-2. プラスチック

話題提供者:資源再生工学研究室・堀さん

プラスチックは焼却,埋め立て処理による環境負荷が大きいため,リサイクルが必須
熱回収(サーマルリサイクル),油化,固形燃料化を行う上での問題点(熱効率,コストなど
プラスチックごみはかさばりやすいので,減溶化する技術が必要
ソルヴェイ社(ベルギー)のビニルループ(プラスチックをプラスチックにリサイクルする技術)を紹介
運送費や処理コストなどを考えると,プラスチックのリサイクルを実用化するためには個々の技術だけではなく,その技術同士を組み合わせた包括的なシステム作りが必要


<< 前へ次へ >>