在校生から高校生/高専生/大学生へ

白崎伸隆 准教授

白崎くんの顔写真 近年の気候変動や人口の急激な増加に伴い、世界的な水不足が問題となっており、 今後一層深刻化することが懸念されています。 このような国際的な水問題に対応し、安定した水資源を確保するためには、 水道水源の水質特性に応じた高度な浄水技術の確立とその評価が求められています。 また、国際的にリーダーシップを発揮し、分野横断的に活躍できる人材が求められています。

環境リスク工学研究室では、「安全な飲料水の追求/ナノスケール微粒子を用いた新しい浄水処理技術の開発と評価」 をテーマとし、世界に目を向けた最先端の浄水処理の研究を通して、国際的に活躍できる人材の育成に取り組んでいます。

私はこれまで、当研究室で最先端の浄水処理技術とバイオテクノロジーを駆使した ウイルスの浄水処理に関する研究を行ってきましたが、 最新鋭の分析機器の揃う充実した研究環境下での研究を通して、日々自己の成長を実感しています。

また、得られた研究結果を世界に向けて発表するために、国際専門者会議に参加し、 何度も口頭発表させて頂いたことで、国際経験を積むことができたことに加え、 国外の数多くの研究者・技術者の方々との活発な議論をきっかけに、 国際的な親交関係を築くことができたことも特筆すべきことです。

更には、オランダおよびドイツ水研究所への留学の機会を与えて頂いたことで、 水処理分野を越えた国際的なネットワークを形成することができたことは勿論のこと、 ヨーロッパの最先端の水処理技術やコンセプトを学ぶことができ、 新たな視点から自己の研究を見つめ直す良い機会となりました。

知識社会化・グローバル化が進む中で、自律的に思考し、合理的・客観的に問題を解決する能力、 文化の壁を越えて、伝えるべきことを分かりやすく、説得的に伝える能力が必要とされています。 そういった意味でも、当研究室で熱意を持って研究に取り組むことで、これらの能力を身に付け、 自己を成長させることができると思います。

白崎伸隆