Messages from Doctoral Students
博士課程学生からのメッセージ
贅沢な3年間

環境創生工学専攻
循環共生システム研究室
博士後期課程1年
大塚 舜
私は地域内資源循環を目指すために、牛ふんをメタン発酵させて作る肥料(バイオ液肥)の環境影響について研究しています。卒業後も研究者として環境問題の解決に貢献していくつもりです。環境分野への携わり方はさまざまですが、複雑で急速に変化する環境問題に対して、現象を分析し、中立な学問的立場から解決策を導くことは、研究者ならではの役割だと考えています。
私の研究は、大学だけではなくオホーツク地方の興部町でも行っています。2024年度だけで10回は訪れましたが、なんと札幌から片道6時間かかります。そのため移動中は読書をしたり、考え事を整理したり、何も考えずにぼーっとすることもあります。意外にも、こうした時間の中で良いアイデアが浮かび、考えもまとまることが多いです。そのため日頃、雪道を歩きながら思考を巡らせる時間も私にとっては貴重です。
現在、北大ではEXEX博士人材フェローシップをはじめ、セミナー、交流会、企業とのマッチアップなど、博士学生へのサポート体制が拡充されています。このような恵まれた環境の中で、好きな研究に集中することができる博士課程は、私にとって人生で最も贅沢な時間かもしれません。


もっと自由に

量子理工学専攻
量子ビーム材料解析研究室
博士後期課程1年
福田 深
私が博士課程と修士課程の違いとして強く感じたのは自由さです。ある程度の制限はありますが、実験計画や予算のやりくり、研究活動の時間など、自分の裁量で行う自由があります。そこには当然責任も伴いますが、社会に出るまでの、自分自身を磨き上げる良い訓練の機会であると私は考えています。北大は国内の大学の中でもトップクラスの博士課程支援体制があります。自分の研究を自由にやってみたいという人は博士後期課程に進学することをぜひお勧めします。
私は修士2年の時に結婚をしました。そしてライフステージのどこで子育てをするかと考えた時に、就職後より博士課程在学中の方が、時間的自由度が高いと考え、博士課程で子育てをすることを決めました。子育てと研究を両立する生活は非常に忙しいですが、やりがいに溢れ、毎日が充実しています。皆さんも自分の可能性を狭めず、もっと自由に活動できる場所として博士後期課程を考えてみてください。

