ニュース&レポート

工学研究院・工学院の
ニュースをお伝えします。

Information

産学連携アドバイザリーチームのご紹介

現在、工学研究院では、第四期中期目標・中期計画期間を迎え、産学連携の推進・強化をより一層図るため産学連携アドバイザリーチームが活動しております。このアドバイザリーチームは、民間との共同研究をご検討の先生方に寄り添い、ご検討のテーマの教育・研究価値の向上はもちろんのこと、その社会実装価値を研究費に適切に転換するためのご相談に乗り、それらを踏まえて企業との各種交渉に同席し、先生方をサポートさせていただきます。

アドバイザリーチームには、本学の研究担当理事・副学長及び工学研究院長がステアリングコミッティーとして参画し、チームリーダーには副工学研究院長が指名されております。また、外部からは産学連携マネジメントに関する専門家を統括アドバイザーとして招聘し、研究院内の各部門からは産学共同研究に精通した教授陣が参加しています。さらに、大学本部と一体化した取り組みを進めるため、産学・地域協働推進機構から産学協働マネージャーが参加し、社会実装に向けた技術的実証等のサポートをするための技術部、事務的なサポート役として事務部経理課研究支援室も参加しています。

現在、すでに10数名の先生方のサポートを行っていますが、単に企業との各種交渉に同席するのみならず、企業の視点から見た共同研究の展開をテーマとした勉強会、共同研究に参画する大学院生を対象にした守秘義務講習会の実施など、効果的な活動を行っております。

また、こうした取り組みは、現在全学的な取り組みとして認知されて、さらに本学未来戦略本部における「産学連携体制の強化」の具体策として、工学研究院での活動を他の部局でも導入し、全学的に横展開する動きになっています。


具体的な支援例としては以下のようなものがあります。

  • 共同研究の話が来ているが、共同研究契約の適切な条件(金額等)をどのように設定すべきか相談したい。また、企業との折衝の場面においても直接参加して欲しい。
  • 複数の連携候補企業が来ているが、どの企業とどのような契約をすべきか相談したい。
  • 共同研究を実施するに当たり、参加する学生に守秘義務講習会を実施して欲しい。

工学研究院における
産学連携支援体制について

設置趣旨
工学研究院内において発生・進行する産学共同研究テーマについて、その社会実装価値及び自主財源の増大を図るとともにそのプロセスにおいて、教育価値と研究価値の強化を図ることを目的とする
支援体制
支援体制図

産学連携アドバイザリーチームへの相談を希望される方、研究室等ございましたら、お気軽に下記よりお問い合わせください。

(経理課研究支援室)

Report

フロンティア入試を行いました

令和4年度入試から新しい入試制度であるフロンティア入試が始まりました。フロンティア入試は、受験生の能力や資質を多面的に評価する入試制度で、提出書類、課題論文、適性試験及び面接等で総合的に評価します。フロンティア入試にはType ⅠとType Ⅱの2種類があり、それぞれ異なる選抜方法で入試が実施されます。この新しい入試は、工学部だけでなく様々な学部で実施していますが、令和4年度の工学部入試では、応用理工系学科(応用マテリアル工学コース)および環境社会工学科(社会基盤学コース)ではType Ⅰ、応用理工学系学科(応用物理工学コース)、機械知能工学科および環境社会工学科(環境工学コース)では、Type Ⅱで選抜を行いました。令和5年度入試も令和4年度と同様に実施する事が決まっております。詳細は以下のウェブサイトから入手できます。

令和4年度の工学部のフロンティア入試は、33名の募集に対して志願者数は101名で倍率は約3倍であり、最終合格者は25名でした。

(工学研究院・工学院・工学部広報室長 林 重成)

Report

絵本が出版されました

くずくず王様はだれですか?

世界では男性に比べて女性が科学関係の大学コースをあまり選んでいないという事実があります。日本も同じ状況ですので、なにかしなければいけないと思いました。そのため、私は絵本を通して女の子がもっと科学を理解できることを伝えたいです。

今回は磁石カタツムリをテーマにして、「磁石カタツムリ2:マギーとマグナスと山賊カタツムリ」をイラストレーター五十嵐 覚さんと一緒に作りました。この絵本の中で女性カタツムリのマギーは科学の知識を利用して男友達のカタツムリのマグナスを冒険を通してたくさん助けます。

これは簡単な科学を学べる絵本です。磁石の殻をもつ2匹のカタツムリが、山を登り、山賊カタツムリに捕まりそうになっての大冒険。キーポイントは以下のとおりです。

  • 冒険をとおして4〜10歳程度の子どもが自然に科学に触れられます
  • 賢いカタツムリを見て、女の子も男の子も、科学に親しみをもてるでしょう
  • 親御さんが読み聞かせをしてあげると、さらに解りやすくなります
  • 磁石カタツムリ1の絵本もあります:「マギーとマグナスの冒険」

この2冊目の絵本は、子どもたちが科学に親しみを持つきっかけになるかもしれません。この記事のタイトルの質問ですが、くずくず王様はやはり山賊カタツムリの恐ろしいボスです!

(北海道大学名誉教授(元工学研究院応用物理学部門教授) WRIGHT OLIVER BERNARD)

アマゾンでご購入いただけます

・ペーパーバック:42ページ
・寸法:22×21×0.6cm
・価格:¥1,210 税込み